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あんなことがあった次の日、俺はちゃんと大学に来ていた。
まだ体は怠いけど、単位を落とすわけにもいかない。
幸い昨日はバイトも入っていなかったため、一日休むことが出来た。
極力ヨウに会いたくないので、周囲に警戒して講義室まで進んでいるところだ。
キョロキョロと辺りを見回しながら歩く俺は、みんなの目には不審者のように映っていたのではないだろうか。
しかし奴の姿を見かけることは無く、あっさりと午前の授業を終えた。なんか拍子抜けって感じ。
サボりか?それとも、たまたま会っていないのか、今日の講義は昼からのみなのか。
って、違うだろ俺。なんで朝からずっとヨウのことばっか考えてんだよ。会っても無視って決めたわけだし、もうアイツのことは忘れるんだ!
今日の昼は、食堂のA定食。たまに弁当を作ったりするけど、今朝はそういう気分になれなかった。
そう、これも全てヨウのせいだ。
「よぉ。」
「あ、おう。ほんとお前のせいで………っては?!」
なんで、どうして、それだけが頭の中でぐるぐる回る。
わざわざ俺の前の席を選んで座る必要、ある?いや無い。無いよな、絶っっっ対無い!
ていうか…よく、強引にあんなことした相手の前に平然と現れるよな……。
いや、強引ていうか…途中から俺も乗り気だったけどさ…。だって気持ち良かったから仕方ないじゃん。
だんだんと一昨日されたことを思い出して、ヨウの顔を見れなくなってくる。だって、ケツ掘られたんだぞ…?あんな自分でも触ったことないようなとこ。恥ずかしいにも程がある。
あー最悪。最悪最悪最悪。
顔が赤いことがバレるのも嫌なので、どうにか鎮めようとするけど、意識すればするほど体が熱くなっていくような気がする。
「…何が俺のせいだって?」
「…………。」
いいな、無視だ無視。相手にするな、コイツのことなんか。油断したらまた一昨日みたいなことになるかもしれない。
「無視って酷くない?俺傷付くんだけど。」
何平気で嘘ついてんだよ。傷付いたのは俺の方だ。主に男としてのプライドが。
「へーぇ。そう。みんなに言ってもいいんだ、一昨日のこと。」
「はぁ?!バラされて困るのはお前だろうが!無理矢理俺のっ!…俺の………。」
「俺の、何?」
危ない。公共の場で俺が男に犯されたことを叫ぶところだった。
ヨウは俺が続きの言葉を発さない理由が分かっているようで、ニヤニヤと下衆い笑みを浮かべて続きを促してくる。
「っ何でもねーよ!」
クスクス、と笑うヨウは今日も余裕な感じで、なんか腹立った。
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