アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
結婚までの日々 3
-
「ルナ王子、この先の部屋で一緒にお茶でも飲みながら親睦を深めたいと思っているのだが、今からでも大丈夫か?」
「はい」
俺は真顔で返事をした。
普段通りでいいと言ってきたのはレノン王子の方だ。もう無理に笑うのはやめた。
それに、俺があんまり素っ気なかったら、レノン王子も俺との婚約を破棄するかもしれないし。
「それでは行こう」
歩き出したレノン王子の少し後ろをついて行く。
すると、レノン王子がチラリと俺を振り返った。
「別に私の後ろを歩く必要はない。その...私の隣を歩いてくれないか?」
隣が嫌だから下がってたのに。
俺はレノン王子を見た。
レノン王子は微かに頬を染め、優しく暖かい瞳で俺を見ていた。
何顔赤くしてんだよ。男が男に向かってそんな恋する乙女みたいな顔向けるなよな。
...そんな目で見るなよ。冷たくできなくなっちゃうじゃん。
俺はただ黙って、レノン王子の隣を歩くことにした。
俺が隣に来ると、レノン王子は嬉しそうにほほえんでいた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
8 / 34