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入室(達実side)
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ガチャリと音を立てて鍵が開いて扉も開く。
「どうぞお入りください。」
坂口啓人はまるで執事のように胸に手を当て、
手で部屋の中を指し示した。
「アタシが先に入るの?」
俺が首を傾げつつ、目を潤ませて聞くと
坂口啓人は「えぇ、逃げられたら困るので。」
という。
さすが頭脳派。良く考えてる。
これは一筋縄じゃいかないな。
そう考えながら、坂口啓人に隙が生まれる
瞬間を今か今かと探していた。
廊下を歩き扉を開ける。
足を踏み入れようと思っていたのに、
俺は驚いて「ひっ...!」という悲鳴に似た声を
上げて、腰を抜かしてしまった。
そこはリビングだったが、リビングと呼べる
部屋ではなかった。
入ってすぐ見える壁に人の頭の骨が
飾られているのだ。しかも3個。
人骨が飾られてる図は、
異様すぎて狂気すら感じた。
腰を抜かした俺の前に立った坂口啓人が
「大丈夫ですか?」と声をかけながら
手を差し伸べてきたが、
俺は恐怖から坂口啓人の手を握らなかった。
「えぇ、大丈夫よ。」と言って首を振ると、
見たくないものを見てしまった。
なんで、如何して...
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