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キミに会うため(日向side)
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悔しい!悔しい!
如何してこんな目に遭わなくちゃいけないんだ!
こんなにもボロボロになってしまったのなら、
もうこの腕で嶺音を抱き締めることも出来ない。
力なく地面に伏せて居ると、
速いテンポの足音が聞こえてきた。
あ、こんなにも無様な姿を人様に
見られてしまうのか。
俺は...
足音は俺の前で止まって、
ふわりと布をかけられた。
驚いて力なく顔を上げると、
目の前には嶺音が「大丈夫?」と言いながら
しゃがみ込んでいた。
「れ、おん...」
「日向...助けに行けなくてごめんね。」
そういう嶺音も包帯を巻いている。
俺は大声で泣いていた。
そんな俺を嶺音は優しく抱き締める。
俺は嶺音の背中に腕を回し、涙を零した。
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