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おっさん撃破
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「このクソガキ!!調子乗ってんじゃねえぞ!!親つれてこい!!」
キレたおっさんが殴りかかろうとした瞬間
「…っいやぁぁぁああ!!やめてっ…!殴らないで…!?あたし…なにかした…!?」
その場に崩れ落ちた美弥。
絶叫からの号泣からの震え。
その姿は本当に怯えているようだ。
頭を抱えて震えている
俺は追い打ちをかけるように言葉を紡ぐ
「…僕の妹に何すんだよ!何もしてないだろ!それに…俺の友達をトイレに連れ込んでどーするつもりだ!!」
俺は美弥を抱きしめるように座る
『ナイス演技!』
『…………なんであたしがこんなこと』
ブツブツと文句を言いながらも震えはとめない。
流石だな…
バツが悪そうに逃げようとするおっさん
だがここは交番の裏。
美弥と俺の声は丸聞こえ。
おっさんは連行されていった。
おっさんが消えたあと俺は美弥の説教を流して男の子に近づいた
「おい!大丈夫か?立てるか?」
「…………ぁ…ありがと…たてる…」
「よし!お前名前は?」
「…………川田昌…君達は?」
「僕は坂井恋夏(さかい れな)!」
「……………坂井美弥」
「…………兄妹?」
「あぁ!兄妹だ!」
「…………ちがう。従兄弟。」
「「…………え?」」
そこで口論が始まったが結局話は一緒に住んでる、でまとまった。
昌と話してみるとなかなかクールな奴だった。
でもたまに素直なところもあった。
「恋夏くんは…僕のヒーローだ!これからも僕のヒーローでいて…?」
「…………俺は皆の恋夏で1人のものにはなれないよ。でも代わりに皆のヒーローになってあげるさ!」
「…………っ恋夏くん!ありがとう!」
そのありがとうはヒーローになってあげることだけのありがとうではない気がしたが俺は気づかない振りをして
「おぅ!」
と一言だけ返した。
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