アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
語り
-
浴室から出てきた裕也の目は虚ろで心ここに在らずって感じだった。
なんだか…知らない人みたいだ…
とりあえず梅雨明けの今にはあわないが温かいココアを渡す。
裕也はソファに座り目の前のローテーブルに乗ったココアを眺めていた。
……………………沈黙。
「……とりあえず…昌か先輩達…呼ぶか…?」
「……それはちょっと…やめてくれませんっすか……?」
「…あ、あぁ!そ、うか…まぁ聞かれたくないよな!!」
弱々しい裕也の声は今辺りが静かだから大丈夫だが少しでも音がしたら絶対に聞き取れないだろう。
てか…何故俺のところにきたんだよ…
相談聞くのとかアドバイスとか苦手なんだよね…
「_____俺…過去にやばいことしたんです。」
「……うん。」
急に語り出した裕也に驚きつつも耳を傾ける。
「…俺は……親友を…殺したんです。」
「…………………………ぇ?」
親友を…ころ…し、た…?
「…殺した…って…え?…どういう…は?ちょ、まって…頭が追いつかない…」
「俺は自分の親友を殺したんです。この手で…」
ヒトをコロシタ…?
裕也が…?あの…裕也が?
ちょっと…どういうこと…
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
100 / 114