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17話
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蒼side
「ん…?」
目を覚ますと、屋上とは違った場所にいて。
ツン、とした薬品の匂いと少し固めのベッド。
保健室…?
ふと、腹のあたりに重みを感じ、そっちを見てみると、有り得ない光景が。
「なっ、ななな…」
なんで会長が…
さっきも思ったけど、俺は屋上にいたはずじゃ…
もしかして、コイツが俺を運んでくれた…のか…?
だとすると、めちゃくちゃ情けない姿見せたんじゃ…
ドSな会長のことだ、俺の弱味を利用して何かしらしてくるに違いねぇ!
「ん…俺、寝てたのか…
お、蒼。起きたんだな」
「お、おう」
なにかされるかと思い、身構えると、急に額に手を当てられる。
「もう熱くねぇな。顔色も良いし…良かった」
「っ!」
フワッと笑った顔は今までに見たことがないほど優しいもので。
初めて見た表情に心臓がうるさく鳴り始める。
なんだこれ…こんなの、俺は知らない。
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