アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
10-4
-
ベッドに横になりながら煙草を吸う白石さんにオレは腕まくらをしてもらって、さっき付けたばかりの鎖骨の痕を愛おしく撫でている。
すっごい幸せ……。
「お前はきっと噛みグセがあんだな……キスマークより派手に痕ついて、いいんじゃねぇーの?お前寝る前、俺にいっぱいキスマーク付けたいとか言ってたしな」
「え?オレ昨日そんな事言ってました?」
全然覚えてないや。
「言ってた。弘樹がなんちゃらかんちゃらって。なんちゃらかんちゃらってなんだよって思いながら聞いてたけど」
なんちゃらかんちゃら?
なんだそれ……。
「………弘樹がキスマークは独占欲の象徴?とか言ってて……オレも白石さん独り占め出来たらなーって思ってたから、そんな事言ったのかも………」
白石さんは吸っていた煙草の火を消すと、空いた手でオレの頭を撫でてくれる。
「もう十分独り占めしてると思うぞ?」
「でも白石さんは女の人と、いっぱい経験あるんでしょ?来るもの拒まずだったって兄ちゃん言ってた」
白石さんはきっと、昔からモテモテの人生だったんだろうなぁ。ランさんだって白石さんの事好きだって言ってし………。
もしかしたら今も沢山の人に、言い寄られているのかもしれないし。
「あー、まぁ………それなりにな」
オレの質問に、珍しく言葉を濁した白石さん。
それなりって曖昧すぎじゃない?
んー、なんかすごくムカつく。
……お仕置き。
オレは白石さんの鎖骨に残る歯型の痕に、遠慮なく爪を立てた。
「あ、こらっ!!イッ……てぇー」
やっぱり、この表情好き。
いつも余裕がある白石さんが、ほんの一瞬だけ魅せる息が詰まるような感じ。
「白石さんはオレだけのモノです」
少しだけ、白石さんのマネをして言ってみる。
「お前……やっぱり光の弟だ」
「今は兄ちゃん関係ないですぅー。それより、それなりにってなんですか?ちゃんと説明してくださいっ!!」
「……お前がどーしても聞きたいんなら、俺は別に構わねぇーけど」
そう言って話し出した白石さんだったけど。
白石さんの過去の女達にオレは盛大に妬きまくり、白石さんが全て話し終わる頃には白石さんのカラダ中、オレの歯型と爪痕まるけになっていた。
でもそれは………ナイショのお話。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
124 / 917