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オレを21時にちゃんと迎えに来てくれた後。
「白石さん、終わったぁ?」
土曜日は夜、ランの所に行かなきゃなんねぇーし、日曜は午後バイトだし、レポート提出が月曜だから悪いけどちょっとお勉強させてって、白石さんが言ったのは1時間くらい前の事。
「あと、もうちょい」
煙草を咥え、ブルーライト用の眼鏡をかけて。テーブルに色んな資料を広げながら、ノートパソコンでレポートを作成している白石さん。
白石さんは、瞳の色素が薄いから光に弱くって、パソコン使う時だけは眼鏡かけるようにしてるんだって。
オレはそんな白石さんに膝枕をしてもらって、ステラを抱き締めながら、真剣な顔をして作業している白石さんを下からじーっと眺めていた。
「星、お前暇じゃねぇーの?」
笑いながらオレの頭を撫でてくれる白石さんは、いつもとは違う眼鏡姿で思わず見惚れてしまう。
「……暇じゃないです。ステラもいるし、眼鏡姿の白石さん眺めていたいから」
オレがそう言うと白石さんは嬉しそうに笑って、あと少しで終わるから待ってろよってオレのおデコにキスしてくれる。
とっても幸せな時間。
なんでもない大切な時間。
白石さんってかっこいいなぁ。
ちゃんと勉強もしてるんだ。
オレが思っていた白石さんとは違う、とっても真面目な顔をしてる。
兄ちゃん見てるといつでも遊んでるから、大学生って勉強してるイメージなかったけど、レポートとか色々大変なんだね。
勉強もバイトもして、オレと会う時間作ってくれて………オレの為に弘樹に連絡先まで教えてくれていたんだ。
白石さん………大好きだよ。
オレはステラをオレの隣に置くと、白石さんの腰に手を回してぎゅーっと抱きつく。
白石さんはそんなオレを引きはがしてちょっとごめんなと言って片付けを済ませると、ドサっとベッドに腰掛けた。
「あー、終わったぁ。待たせて悪かったな。でも急に抱きついてきてどーしたんだよ?相手してやれなかったから、寂しくなっちゃった?」
オレは白石さんの隣にちょこんと座り、首を横に振る。
「ううん、そうじゃないんですけど……白石さんの事、大好きだなぁって思ったら抱きつきたくなりました………」
オレがそう言うと、白石さんはオレの頭を撫でてくれる。
「そんな可愛い事いうと、喰っちまうぞ?」
ふわりと笑いながら、よしよしと頭を撫でてくれる白石さんは、なんかとっても優しい感じがする。
眼鏡だからかな?
いつもとちょっと違う感じ。
なんか、甘えたくなる……。
「………食べて……ください」
あれ?
オレ何言ってんだろう。
これじゃあまるで………。
優しいと思っていた白石さんの表情が、オレの言葉によって意地悪な顔に変わっていく。
「そっかぁ、星くんは俺に喰われたいんだ?」
すっと、眼鏡を外し口角を上げて笑う白石さん。
あー。
この笑い方はマズい………かも。
「やっぱり、嘘ッ………んっ…ンン」
ヤバいと思って逃げようとしたけど。
頭を掴まれて。
噛み付かれた唇から。
逃げる事は出来なかった。
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