アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
12-4
-
なんだかんだで楽しく話しをしているオレ達が囲っているテーブルの上にはそれぞれのドリンクと、沢山の料理が並んでいる。
ランさんの料理は、本当にどれも綺麗で美味しそうなものばかりだ。
白石さんはレモンペリエ、優さんは烏龍茶、兄ちゃんはマイタイっていうトロピカルカクテル、オレはランさんが特別に作ってくれたミルクたっぷりのミックスジュースで乾杯したんだ。
「光だけ呑めるとかうぜぇーな。普通、俺らに合わせて飲まねぇーだろ。星もいるし」
「優とユキちゃんは運転だし、せいは未成年だからねー。でもなんで俺がユキちゃん達に合わせなきゃいけないの?飲めるなら飲むでしょ?ねぇー優、ユキちゃんがイジメるぅ」
「光、とりあえず食べなさい。はい、これ。光が好きなやつ」
「ん、ありがと優。せいも食べてみる?これ、とっても美味しいよ?」
「美味いけどミックスジュースに合う味じゃねぇーだろ………って、もう食ってるし」
オレは兄ちゃんから差し出された、薄いハムを乾燥させた様なものをパクッと口に入れた。噛めば噛むほど、お肉の味がじゅわっと口いっぱいに広がっていく。
「白石さんっ、これとっても美味しいっ!!何これっ?!」
「……ポークジャーキー。ビーフより口当たり滑らかで味がしっかりしてて、ランの店のジャーキーはビーフじゃなくてポークなんだよ」
ポーク?豚さん?
「ジャーキーってビーフだけじゃないんですね。オレ、ビーフよりもポークの方が好みです」
「おつまみ系の食べ物が好きなら、星君も光と一緒で酒豪かもしれない」
優さんはオレと兄ちゃんを見比べて、ボソリと呟く。
「光はすげぇー酒強いからな。星も、もしかしたら強いかもよ?少し飲んでみるか?」
煙草と違って、お酒はちょっぴり飲んでみたい。
どんな味がするんだろう。
「飲んでもいいの?」
「飲んでみたいなら、光から一口だけもらえ。マイタイならまだ飲みやすいだろ」
白石さんがそう言うと、兄ちゃんは笑ってオレにカクテルが入ったグラスを差し出してくれたんだけど。
「はい、せい。あ、やっぱり止めた。普通にあげるんじゃ面白くないから、せいがユキちゃんに自分からちゅーしたらあげてもいいよ?」
「?!」
兄ちゃん何言ってるの?!
オレは恥ずかしくて真っ赤になって俯く。
普通にするだけでも恥ずかしいのに、兄ちゃんと優さんの前でなんて出来ないよっ……。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
151 / 917