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「あのさ。ユキちゃんって、せいと何処までしたの?」
顔色ひとつ変えずに、今日何杯目かわからないアルコールを口する光。
「何処までも何もなんもしてねぇーよ……ってそれは俺よりお前らだろ。やっぱ、ヤることヤってんの?ん?てかお前らってどっちがどっちだ?」
光が優に?優が光に?
さっきの感じからすると、優が光にっぽいけど………想像したくねぇーからやめよう。
「どっちがどっちでもユキちゃんには関係ないでしょ?」
まぁ、確かに。
「で、星君とは何処までしたんだ」
「優、お前もか。だからなんもしてねぇーよ」
お前ら来る前に直ぐそこのトイレの扉に押さえ付けて、星の可愛いナニを咥えていたけどな。
「ねぇ、ユキちゃん。せいと何もしてないなら、首筋のはなに?さっきからチラッと見えるけど、なんかヤバい痕付いてるよ?」
ヤバい痕って。
今回は前回に比べて大分マシだぞ。
「あぁ、うちの星くん噛みグセあんだよ。噛みたいなら噛んでいーよって言ったら、カプカプ噛まれてこの通り。キスマークより派手でいいだろ?」
今日の朝、治りかけてきた首筋の傷に愛おしそうに噛みついてきた、可愛い星を思い出す。
「雪夜が笑ってる。気持ち悪い」
「ユキちゃん、本当に何もしてないの?何もしてなくて、そんな痕をせいが付けるとは思えないんだけど」
最初の首筋以外は、本当に何もしてねぇー時に付けられてるからな。
「本当に何もしてねぇーよ。強いて言うなら、星の嫉妬の痕だな。過去の女の話をしろって星に言われたから、正直に全部話してやったらこうなった」
「わーお、せいくんコワーイ」
「雪夜、愛されてるんだな。光の話を聞く限りでは、雪夜が勝手に溺愛しているだけだと思っていたが、意外にそうじゃないのかもしれない」
「せいってすごい恥ずかしがり屋で照れ屋さんなのに、ユキちゃんの前では意外と大胆だったりしてー?」
近からずとも遠からずってとこか。
「勝手に色々言うなよ。それこそお前らには関係のねぇー話じゃん?」
「まぁ、そうなんだけどね。ユキちゃん面白いから。でもこのユキちゃんが溺愛とはねぇー、初恋は実らないって言うのに。いつの間にお互い好きになってたんだろうね……」
光はボンベイサファイアをロックで飲みながら、カラカラとグラスの中の氷を溶かす。
「俺たちもそうだっただろう?恋愛なんてそんなものさ、人を好きになるのに特別な理由なんていらない」
落ち着いた声でそう言った優は、光の髪に優しく触れるともうこれ以上は飲むなと言って、光に釘を刺していた。
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