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彼の日常 7にしおりをはさみました!
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彼の日常 7
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「それはいいんやけど..
ああいう時はちゃんと逃げなあかんよ?」
「すみません...
透明人間走らせんのに夢中になってて」
「は?」
「やりません?
電車とかめっちゃ早いから景色の中走らせんの」
楽しくないですかーとミナミは無邪気に笑った。
え、でもケツ撫でられてるんよ?むしろ撫でられるというより掴まれてたよ?透明人間優先なの?
袖野は彼の超宇宙的思考に追いつかず混乱した。
「ミナミくんはもうちょっと
危機感を持ったらどうかな..?」
おそるおそる進言してやるとミナミは
不思議そうな顔をしたがやがて困ったように笑った。
「はぁ..でも、袖野さんに会えてラッキーっす」
ミナミは頬を染めて、へへ、と笑った。
その高校生みたいな初々しい笑顔に袖野は思わずキュンときてしまったが
落ち着け相手は男で危機感のない中村蒼を地味にした子...!と呪文を唱えたのだった。
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