アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
36
-
来んなと思ってもその日は絶対に訪れるわけで…。
「…はあ、サボりてぇ」
「同感」
「サボるのだけは止めてくれよ」
俺らが着ている服は男物、ではなく女物。そしてスカート。
そう、あれだ。文化祭の日がやって来た。
今は準備時間だが、早くもサボりたい。
「何でお前らが普通にしてるのか俺にはわかんねぇよ」
スカートだぞ?女物だぞ?中には膝丈のものを着てる奴もいる。だけどそう言うのを着てるやつは大体ノリノリな奴だ。
何なの?お前ら女装癖あんの?
「いや、文化祭だからじゃねぇか…?」
「文化祭って黒歴史作る場なのか…」
「俺には理解できなーい」
「本当それ。ズボンならまだ耐えれた。スカートだぞ…?」
人の目があるだろ…こんなんして誰が喜ぶんだ。
涼がいるじゃん、ってコメントは無しで。
「まーまー…そう言うな。始まったら気にしなくなるからさ、きっと」
「無理」
「俺も。…最初参加して頃合いを見て抜け出そ」
「それ良いな。人が多くなったときに逃げるか。それなら手回らねえだろ」
「作戦会議しないでください。というかそれ1番抜けられたら困るやつ」
知ったことか。俺らは一刻も早くこれを脱ぎたいんだ。
「…椿先生狼城の女装楽しみにしてるぞー。今日のホームルームすげえるんるんだったぞー」
「…う」
「一緒に回るんじゃないのか?椿先生その時普通の格好なら残念がるだろうなー」
…嗚呼、そうだよ。俺の当番が終わったら一緒に回るよ。その時女装のままでいろって言われてるよ。…脱いだら残念がるどころの話じゃねえだろうな。
俺がしないって言ってたんならまだしも、やるって言っちまったんだもん。
「…わあったよ」
そういう風に言われたら、サボれるわけ無いだろ。
「涼の下僕め…」
「裏切り者ー」
「はは、どーも」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
339 / 1113