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「あーすーくん来た~」
「すばるー」
「すばるにー」
「うわわ…?!」
大部屋に顔を見せると玩具で遊んでた小さい子達がパタパタと小走りでこっちにして俺の足に抱きついてくる。皆前来たときに仲良く…?なった。
「あけおめすーくん」
「あ…、うん。あけおめ」
「はあぁ…昴流がちっちゃい子に好かれてる可愛い…昴流可愛い」
「お前たちも小さい頃は可愛かったんですがね…何故可愛く育ってくれたのが昴流だけなんでしょうか」
「可愛さを求めんのは昴流だけで良いだろ。それより流星後で5枚くらい焼けよ」
「言われなくても」
「そういうところも似てるんですね。最高です」
兄貴に写真を撮られ、4人がそんな会話をしてるなんて俺が気づくわけもなく、年相応に元気があり余ってる少年少女に引っ張られ先まで遊んでいたのだろう、ボードゲームが広がるそこへ連れていかれる。
「すーくん一緒にやろ?」
「え…これ何やってんの?」
「人生ゲーム!したことないの?」
「…嗚呼」
聞いたことはある、がやったことは無い。
最近の小さい子供はそんな重たそうな名前のゲームをするのか、とか思ったけどすごろくみたいなもんらしい。それなら出来るか。
…作り物のお金が転がってるのが気になるが…触れないようにしよう。
「おい、何昴流といちゃついてんの」
「うにゃ…っ?!」
教えられた通りクルクルとルーレットを回す。『5』が出たのでスタート地点から5マス動かそうと車の形の駒を手に持ったところで後ろから腕が伸びてきて、ぐい、と体の重心を倒される。
視線を上げるとちょっと不機嫌な涼。
「りょーにーおこなの?」
「しってる『しっともえ』ってやつだよね!」
「『ねとる』だっけ?りょーにーの彼女取る訳じゃないから怒らないでー?」
「…誰だそんな単語教えたの」
「まこねーとおみくん」
「お前ら…!!!!」
「何てものを教えてるんだ」と頭を抱えた後、2人を殺気を送るように睨み付ける。
「良いか、そんな言葉忘れろ。間違った知識を身に付けるな。将来後悔するぞ」
…そうやって真さんと臣が教えたことを訂正する涼がお父さんみたいで微笑ましく、クスリと思わず笑ってしまった。
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