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指を入れられてからは機械的な作業だった。指で内壁を解して、広げて。空間に余裕ができたら指をもう1本。丁寧だけれど、解すためだけの行為、って感じであまり愛撫はしてくれなかった。その行為中、口数が少なかったから涼も余裕がない?んだと思う。
「…こん位なら大丈夫、かな」
「ぅあん…っ?」
涼の指を3本埋め込まれた蕾から、それらが出ていく。慣らしていた時間はそう長くなかったと思う。けれど涼のはもう立ち上がっていた。
「ごめんね、熱収まんない」
俺に「挿れて良いか」と許可をとるように、キスをして来た涼の吐息が耳にかかる。
今日の涼はいつもと違う。俺はもっと意地悪してくるんだと思っていたのに全然そんなことなくて。寧ろ可愛い…?少し甘えてきてくれて、一度達しているのに冷めない熱で辛そうな声とか顔。欲が限界の限界まで膨れ上がった、って感じの余裕のなさ。そう考えると、いつもの余裕のない涼は、ある意味では余裕がまだ残っていたのかもしれない。
…涼って、媚薬飲んだらこんな感じになんのかなぁ、とふと思って試してみたいとか考えてしまった。後が怖いからしないけども。
俺が良いよって頷く代わりにキスをし返してやると涼は、自分のを蕾に宛がった。我慢できない、って顔をしてんのにいつもと同じで許可を求めてくるんだもんなぁ。俺に気を使ってる、って言うかもう癖なんだろうな。
「っあぁ…」
涼の腰が動き、ゆっくりとソレが侵入してくる。久しぶりにしたからなのか、それとも涼がいつも以上に熱に冒されてるからかは分からないけど、いつも以上に俺の中にある涼のソレが熱く感じた。
「っン…今日、何かやばいかも」
涼のが全て入ると、涼が体をふるりと震わし呼吸を整える。挿れるだけでここまで感じてることなんてなかった気がする。
「…やっぱり、昴流が特別なのかもね」
「っ…、?」
するりと俺の頬を撫でてきた涼の顔には小さく笑みが浮かんでいる。俺を愛しそうに眺める、その目はどこか寂しそうでもあった。
「昔のこと振り返ってみるとさ、昴流がどれだけ大きい存在なのか実感するよ。セックスが気持ち良いものだなんて、昴流とするまでは思わなくて。薬で誤魔化してた時もあった。…まぁそれでも勃つのがやっとだったけどね」
「りょ…?」
「昴流の存在。今は"当たり前"に隣にいてくれてる人。そう、意識してしまったらいつも以上に昴流が温かく感じる」
ぽつりぽつりと零れていくその言葉達は、涼と俺が出会う前まで、涼がどれだけ人との触れ合いに苦しんでいたのかを物語っているようで。同時に、どれだけ俺を思ってくれているのかも伝わってきた。
俺も時々涼の温もりを強く感じることがあるから、涼が言いたいことは何となく分かるかもしれない。
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