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168.にしおりをはさみました!
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168.
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「…はぁーいよいよだ…」
キョウ君の部屋を出たのはいいが、風呂の場所が分からないことに気付きもう一度部屋に入り教えて貰った。
僕が入った途端に声を上げて笑い出したキョウ君を憎らしく思ったが。
キョウ君に連れられて1階に向かい、出たらキョウ君の部屋に行くように言われて別れた。
「…こういう時って、後ろ…洗っておいた方がいいよね?」
ポツリと独り言を漏らす。今まで、こっちを使ったことなかったから知識としてしか分かっていない。
と言うか、この間キョウ君にこっちを弄られたけど…洗ってなかったから汚かったよね…。
これからは絶対に綺麗な身体にしなきゃ…と思いつつ、自分で突っ込む勇気が持てなかったから周りを念入りに洗っておいた。
一通り身体を洗い、脱衣所に出て気付いたが、僕はここから何を着て向かうべきなんだ?
もう一度制服を着るべき?でも、それじゃモチベーション下がるし夏場の二度着はちょっとな…。
と言うことは…タオル1枚で行くのか?
幸いにもバスタオルはあるが、それだとヤル気満々ではしたないと思われちゃう?
どうすればいいのか分からなくなってあたふたしていたが、意を決してタオルを腰に巻き制服等を持って脱衣所を出る。
「…キョウ君、出たよ…」
「ん、分かっ…って、それは誘われているのかな?」
キョウ君の部屋のドアを開けると、机に向かってパソコンで何かをしていた。
そう言えば、今週は忙しいって言っていたっけ?
申し訳なかったな…と思っていたら、パソコンから僕へと視線を向けたキョウ君が、眉間に皺を寄せてそう言う。
「へっ、っと…何着ればいいか分かんなくて…こんな格好でごめんなさいっ」
「あー着替え持ってくの忘れてたね。てっきりそのまま押し倒されるかと思ったよ?」
「っ!押し倒さないよ!キョウ君も早くシャワー浴びて来たらっ!」
そんなこと言われると思っていなくて、ついシャワーを浴びて来るように促してしまった。
これじゃあ待ち遠しいと思われてしまう…と思ったが、キョウ君の口角が上がっている辺りスイッチが入ったらしい。
「そんな格好のナズを前にして生殺し状態だからな…5分で浴びてくるからベッドで待っててね」
「あの…何か着るものは?」
「夏だしいらないでしょ?ふふっ、早く貪りたいな…」
最後に良からぬことを口にしたキョウ君は、バスタオルだけを持って部屋を出て行った。
「…うぅ…Sなキョウ君になってるよ…」
そんな嘆きはきっとキョウ君には届いていないけど、大人しくベッドに座って待つ辺り従順だな…と思う。
そして、言われた通り5分でキョウ君は部屋に戻って来た。
…水も滴るいい男…そんな言葉が似合う格好で…。
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