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修学旅行前夜.4
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*
寝室で二人きり。
いつも通りの状況に、今日は非日常が混じっている。
「じゃあ、カメラ回すね」
「……っ」
ピッとなる操作音。
レンズに写るのはもちろん俺で、その先には玲がいる。
「先輩、脱いで」
「じ、自分で……っ?」
「ふふ。なに、脱がされたいんですか」
「なっ!」
「ごめんね。俺の手、塞がってるから」
「……っ」
うう……早速、嫌だ。やめたい。
恥ずかしいなんてもんじゃない。無理。死ぬ。
けど、逃げたら……それはそれで怖い。
俺は意を決して、自らの服に手をかける。
寝巻き代わりのスウェットを下から脱いでく。
「……っ、脱い、だ」
下着だけ残して、玲に視線を向ける。
熱を帯びた視線と、無機質なレンズ。対照的な二つに、居たたまれなくなって、俺はさり気なく腕で胸を隠した。
けど、玲はそれを見逃さない。
「うわっ!?」
急に伸びてきた手に押し倒され、玲の片手に両腕を頭の上で纏められる。
「ちょっ!玲!やめろ!」
「隠しちゃ駄目です。撮ってる意味がないでしょ?」
完全に覆われた身体。開かれた脚の間に、玲の片脚が入り込む。
「んあっ!?」
ぐりぐりと刺激が与えられ、身をよじっても、身体は逃げられない。俺はカメラの下で喘ぐことしか出来ない。
「あっ……や、やぁっ……やだっ」
「ほーら、先輩、こっち向いて」
「やめっ、やだっ……ンッ……やぁっ」
「先輩」
こっちを向けと強要する玲に首を振って抗う。流石にそこまで従えるほど、俺は素直じゃない。そうじゃなくても、与えられる快感で精一杯なのに。
「もー。素直じゃない人には、お仕置き、ですよ」
「っ!!」
片手で器用に下着を脱がされ、俺は生まれたままの姿となってしまった。
「あ、や、やだっ……やだ、玲……撮るの、やっぱやだっ」
「先輩、駄目ですよ。男に二言はなしでしょう?」
「でも、無理だっ……やだ、こんな……恥ずかしっ」
下着を下された際に自由になった手で、顔と秘部を隠す。中心はすでに先走りで濡れていて、見せられるはずがない。
玲はすぐに俺の腕を退かそうとはせず、楽しげな声を出した。
「先輩。お仕置き、手縛るのと縛らないの、どっちが良いですか?」
「へ……?」
「どっち?」
「そ、んなの……縛らない、やつに、決まって……」
そんなの選択肢にする必要もない。
と思ったのに、俺は自分の浅はかな考えに後悔をすることとなる。
にっこり黒笑顔を浮かべた玲が次に口にするのは、悪魔の言葉だ。
「そっか、じゃあ、自分の手でお尻広げて」
「……………………は?」
「カメラに向けて、自分でお尻の中を見せてって言ってるんです」
「い、いや……無理……」
無理に決まってるだろ!?
どんだけ恥ずかしいんだよそれ!!
絶対にしたくなくてベッドの上で後ずさるけど、あいにくすぐに壁に背中がついた。前には玲がいる。逃げ場は、ない。
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