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夏休み 1
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桜side
夏休みのうちに行けるような旅行券をもらった。
誰と言ってもいいようなので、
弟と、その恋人を誘う…、つもりだったのだが……
「蛍くん、旅行行かない?……うん、大丈夫だよ!
分かった!…うん。じゃ、またね!」
「夏、電話…。誰?」
「従兄弟の蛍くんだよ。旅行一緒に行こうと思って」
夏も同じことを考えていたみたいで
先を越されてしまった。そうすると券が一枚余ってしまう
まだ悩んではいたが、とりあえず雪に電話をかける。
もちろん、雪は二つ返事に了承し
旅行に行くことが決まった。
余った旅行券はと言うと、余っているのなら
渡したい人たちがいると言うので、雪にあげた。
「楽しみだね〜。桜」
「うん!初めて旅行する」
家族旅行なんて概念は
僕の家庭には存在していなかった。
それに、小学生の時も 中学生の時にも熱が出て
旅行に行った経験が全く無くて
初めての遠出のお出かけに胸が高鳴った。
「桜、荷造りするからおいで」
「うん!何したらいい?」
二人でパタパタと動き回って必要なものをかき集める
"旅行に行くのは楽しみだけど、
準備は意外と面倒だなぁ" なんて思っていた。
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