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冬休み 3
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桜side
夏が演劇のレッスンを受けると決めて、今日その見学に行くとその日の朝に知った。僕も付いて行くつもりだったから、朝慌てて支度して一緒に部屋を出た。
事務所の地下にあるから防音対策もバッチリ。稽古でどれだけ音が大きく出ても大丈夫だと、言っていた。
あ…今日出かけるって雪に言うの忘れてた…。いつも護衛の役割をしてるアオは、僕と夏のマネをするために勉強中だと雪に聞かされた…。
「ついた。失礼します」
「…失礼します」
演劇のレッスンをしてくれてる人は、マネとしてすごく
有能だった人らしく、その人から色々教わっているらしいだからここにアオが居ても不思議な事はないのだが…。
「あれ?夏?なんでいるの?」
「見学の子かな?はじめまして、ここで演劇の指導してます。多々良 真那(たたら まな)です。女っぽい名前だけどちゃんと男だからよろしくね」
「あ、はじめまして…。夏木 夏です。よろしくお願いします。えーと、桜も一緒に見学してもいいでしょうか」
夏はアオが居ることに驚いたし、逆にアオも夏がいることに驚いていた。夏は僕も一緒だから怒られると思ったみたいで、ちょっとビクビクしてる。でも、僕もアポはとってあるから大丈夫なはずだ。
「君が桜くんか。噂は聞いてるよ。新人モデルさんでしょ大きな仕事も、緊張するどころかそこに居た人たちみんな魅了しちゃったんだって?」
「そんな事ないですよ」
案の定、先生は怒らなかったし、優しく迎えてくれた。
演劇レッスンの先生は、初めはマネージャーをしていたがやっぱり演じるほうが好きで、指導の立場に回ったと言っていた。だから、結構分かりやすくて本格的だ。
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