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「っあんっ、はぁっ、はぁっ…」
それから何度、打たれたか。
堪えるせいで荒れ狂う快感と、上がった息が苦しい。
「ククッ、どこまでもつかな?」
ニヤリとした、意地悪な火宮の声が落とされて、スゥッと肌を撫でた鞭の感触に、ゾクゾクと身体が震えた。
その快感の余韻を引っ張るように、またもパシッと鞭を振るわれる。
「んあぁっ!もっ、やだ…」
やばい。
ガクッと挫けた肘が、ぽすんとベッドに落ち、余計に突き出すようになってしまったお尻の上に、パサリと戯れに置かれる鞭の先にゾクゾクした。
「う、ぁんっ、もっ、や…」
ポタポタと、ベッドの上を汚す先走りには、誰よりも俺が一番に気づいていた。
「ふぅんっ、あぁっ、あんっ」
悔しい。
鞭でぶたれているのに、こんなに気持ちがいいなんて。
恥ずかしい。
鼻にかかった吐息も、ビクビクと完全に勃ち上がってしまった性器も、誤魔化しきれないこの快感も。
「ふっ、あぁっ!」
ヒリヒリと、敏感になった肌の上を再び打たれて、俺はたまらずカシャンと手錠を鳴らした。
「ククッ、鞭が気持ちいいか?」
「うぁ、あんっ、やだぁ…」
「ん?翼?」
「っ…」
ほら、とまた1つ鞭を振るわれ、誤魔化し切れなくなった快感に、ポロリと涙がこぼれた。
「ククッ、全体的に赤くなって、霧生の鞭跡はすっかり霞んだな」
「っあん…」
「ふっ、鞭に対する記憶はどうだ。痛みか?それとも快楽か」
「っ…」
「鞭は気持ちがいいだろう?」
どM、と耳元で囁かれ、ゾクリと下半身が震えた。
「ち、がう…。火宮さんがっ…」
「ククッ、俺がなんだ。すっかりここをこんなにして」
パサリと鞭をベッドに置き、火宮の右手がスルリと後ろから股の間にもぐりこんでくる。
「っ、あっ…だ、って」
きゅっと性器を握られ、たまらず腰が震えた。
「あぁっ、あっ、あんッ…」
散々快楽を引き出すように鞭打っておきながら、ここへきてその直接的な刺激はやばい。
「イ、くっ、イきた…火宮さ…」
「ククッ、そうか」
ニヤリ、とした、この上なくサディスティックな響きを宿した火宮の声が聞こえた、と思った瞬間、パチン、と性器に何かが嵌められた。
「っ?!」
イきたい、と言っているのにこの仕打ち。
ブレなくどSに泣けてくる。
「っーー!火宮さんっ…」
これじゃぁイきたくても空イキしかできないじゃないか。
性器の根元を縛めるリングに、イヤイヤと首を振ったけれど、完全に意地悪モードの火宮には、聞き入れてもらえなかった。
それどころか…。
「っ、まさか…」
ニヤリとした火宮が、鞭の代わりに持ち出したのは、そこそこ太さのあるバイブで。
「いや…。やだ。嫌だーっ」
「ククッ、仕置きだ、諦めろ」
ちゃんと悦くしてやる、と囁く火宮の言葉が、快楽地獄の始まりだと分かって、ドキリと跳ねた心臓に、クラクラと目眩がした。
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