アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
検証
-
そうだ。
わがままを言ってみるというのはどうだろうか
流石の鈴もわがままは怒るかもしれない
とは言っても、今まで特にわがままを言ってきたつもりはないし具体例が思い浮かばない
「…結?」
「今考えてる」
「考えてる?」
あ。
「……電車乗りたい」
「…え?」
「だから、電車乗りたい」
「今?」
「今」
「んー、電車自体は良いんだけど今多分動いてないな」
「動いてない?」
「うん、6時頃にならないと」
「でも行く」
俺はわがままを勘違いしているかもしれない
わからないけど、とにかく今電車に乗りたいということを突き通してみる
「でもどうしていきなり?」
「……あの、羊?みたい」
咄嗟に浮かんだ言葉を並べていく
「羊いいねぇ。俺も行きたい!
けど電車も動いてなければ動物園も開いてないよ?」
まさかの乗ってきてくれた鈴。
そのことに内心嬉しくなる
「じゃあ電車が動いたら行く」
「今日の結は行動的だねー」
何故か嬉しそうなのが不思議でならない
「電車が動くのは日が昇る少し前くらいだよ!」
「わかった」
「楽しみだねー」
わがままを言ったつもりなのに、何故かこんなに楽しそうな鈴。
そして俺も少し楽しみになってしまった
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
200 / 427