アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
はじめての日
-
俺様が乗っている電車が揺れるたびに頭痛がひどくなる。これは風邪じゃない。学校に行きたくないからだろう。たぶん。
電車からおりて学校まで歩いていると、後ろからいつもの聞き慣れた声がした。
「あら、バイキンマンじゃなーい!」
振り返ると、そこにはドキンちゃんがいた。まぁ、いつものことだ。大きく手を振って、俺様のところひ走ってくる。
「なによ、なっさけない顔してるわねぇ。もっと笑いなさいよ!ほら、こうよ!」
俺様の顔をぐにぐにと動かす。
「痛いのだ。やめるのだ。」
「全く、つれないわねぇ。」
少し拗ねた表情を浮かべてからスタスタと歩き去ったかと思うと、俺様の腕を掴んで歩いている。
「??」
「なによ。」
こういうところはやっぱり優しいと思う。
廊下を歩いていると俺様の教室の前には3人のクラスメイトが楽しそうに話している。
「あ!しょくぱんまん様!」
「やめるのだ!黙るのだ!」
ドキンちゃんを止めるのが遅く、3人に気づかれてしまった。
そこには、しょくぱんまん、カレーパンマン、
そして---。
「やあ。バイキンマン、ドキンちゃん。おはよう。」
にっこりと俺様たちに微笑みかけてくるのは、そう、アンパンマンだ。
俺様はこいつが嫌いだ。だから無視をして教室に入る。ドキンちゃんは俺様とは違う教室だが、目をハートにさせたまま動かないので、ぐい、と教室に押し込んだ。
「どうしたんだ。怒ってねぇか?」
「まぁ、いつものことですよ、カレーパンマン。心配するほどじゃないでしょう。」
「あはは。可愛いね。」
アンパンマンは会話も聞こえないほど遠くから見つめている女の子たちにむけて、にっこりと手を振ると、バイキンマンのもとへゆっくりと歩いて行く。
「どうしたんだい。バイキンマン。」
俺様の机は窓際の一番後ろだ。外を見つめていると、アンパンマンがひょこっと顔をだした。
「なにがなのだ。」
「なにがって、怒ってない?」
「怒ってない。」
「ふーん。」
アンパンマンは黙っている。
アンパンマンの顔を見ようと顔をあげると、まだ笑っている。
癪に触ったので、ぷいと外をみる。
「あっちへ行くのだ。」
「もうすぐチャイムなっちゃうし、僕、席ここだから。」
アンパンマンは俺様の隣の席を指差している。
忘れていた。そうだ。俺様の隣だ。なんか、ムカつく。
一時限目が始まると、俺様は顔を伏せて眠る。昨日夜中までメカを作っていたからだ。
すると、俺様の机がトントンと音がした。
音がした方を見ると、アンパンマンが両手を合わせている。だが、まだ笑顔だ。
「ごめんね、バイキンマン。僕、教科書忘れたみたいで。一緒に見させてくれないかな?」
本当は嫌だが、しょうがないので俺様とアンパンマンの机をくっつける。
「ありがとう。」
俺様の耳元で囁かれ、ぞわぞわっと鳥肌がたつ。
アンパンマンは、ふふ、と笑うと前を向いた。
パシャ、と音がすると同時に目が覚めた。目を開けると、目の前にはケータイのレンズがある。
「うわ!」
俺様の声には反応せず、アンパンマンが嬉しそうに話す。
「バイキンマンがなかなか起きないからこんなに撮っちゃったよ。」
ケータイの画面を俺様に向けてスクロールをする。そこには、眠っている俺様がたくさんいた。
「消せ。」
「やだ。」
アンパンマンは笑顔を崩さない。
腕を掴もうとすると、スルリとかわされる。
「これカレーパンマンたちに見せてくるね!」
そういうと、たっと駆けだして教室をでていった。
周りを見回すとカレーパンマン、しょくぱんまんはいない。
ガタッと席をたち、アンパンマンを追いかけた。アンパンマンはどこに行った?
走りながらキョロキョロと見回すと、10メートルほど先にカレーパンマンがいた。
「カレーパンマン!アンパンマンと会ったか⁈」
走って駆け寄ると、不思議そうな顔をして喋りだした。
「あ、あぁ。すれ違ったが、俺には気づかずに行ったぜ。たぶんトイレに入ったと思うけど。」
「わかったのだ!ありがとう!」
走ってトイレへ向かうと後ろから声がした。
「鬼ごっこは外でやったほうがいいぜ!」
鬼ごっこじゃない。なにを勘違いしているんだ。
否定するのも面倒くさくなり、無視をして走り続ける。
男子トイレに入ると誰もいなかった。だが、5個ある個室のうち、一つだけ扉が閉まっていた。
ノックをせずに扉を勢いよく開く。
そこには、アンパンマンがいた。だが、焦っていない。悔しそうな表情もしていない。
ただ、蓋が閉じてある便座の上で脚を組んで座っていた。その表情は、まだにこにこしている。
待っていましたと言わんばかりに腕を掴んで引っ張られ、鍵を閉められた。
「な、なんだよ。」
まだアンパンマンは喋らない。喋らずに後ろの鞄からピンクの丸い形をしたものをだした。
「これ、なーんだ?」
まだ状況が掴めない。
「??」
「やっぱり知らないよねぇ。」
いつのまにかさっきの表情とは変わっていてニヤニヤしている。
「急になんだよ。」
呆れて、取手に手をかけるとまたアンパンマンが喋りだす。
「カレーパンマンたちにこの写真見せちゃってもいーかなぁ。」
「…。」
じゃあなにをしろっていうんだ。
「んーと。じゃ、服脱いでくれないかな?」
俺様の心の声を読んだように喋りだす。
「は?」
思わず言ってしまった。
「だーかーらー」
ずいっと顔を近づける。
「早く。」
もうアンパンマンの顔から笑顔は消えていた。
もう逃げられないのだと思い、大人しく上だけを脱いだ。
「下は脱がなくていいだろ。」
「えー。ま、今日だけは許そうかな。」
今日だけだと?こんなのがまだあるのか?
聞こうとした瞬間に遮られる。
「これはねー、ローターっていうんだ。」
俺様の両方の乳首にローターをテープでつけると、急に振動を感じた。
「⁈」
「すごいでしょ?」
「んぁっ」
「もう感じちゃってるの?まだ1なのに。これ10段階あるんだ。」
アンパンマンが話していることも理解できずにただ一人で喘いでいる。
「んあっ、あっ、んっ」
手で口を抑えるが、喘ぎ声はトイレで響いている。
「じゃあ服を着て。はいっ。」
アンパンマンは俺様に服を着せる。
「これで授業を受けてね。放課後は教室に残ってるんだよ。」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
1 / 23