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60.おねだり3
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「シチュエーション……」
「どうせお前のこった。関口のされるがままになっているだけだろうが」
「え!」
図星だ。
それではいけないのか?
「あ~。そうですよね?やっぱり刺激が欲しいんじゃない?蒼」
尾形も同意した。
「し、刺激って?どうしたらいいんですか?」
ストレートな質問だ。
さすがに三人は戸惑う。
「そう言われてもな」
星野も頭をかいた。
「やっぱ裸にエプロンが王道だよな~」
尾形は笑う。
「は、裸にエプロン!?それがいいんですか??」
蒼は目を丸くした。
吉田と星野は爆笑だ。
「あはは!それはいい。エプロンで『お帰り!あなた』なんて言われたら、関口も大そう喜ぶだろうよ」
「そ、そんな~……。そんな勇気はありませんよ」
しょぼっとしている蒼。
「なんで~?だってどっちにしろ服なんてないほうがいいんだもん。着なくていいじゃん」
吉田の口からそんな言葉が飛び出すなんて思っても見なかった。
まごまごしてしまう。
「じゃあ、小道具を使うとか!ほら、よくエロサイトで出てくるじゃん」
手を打つ尾形。
「え、エロサイト?」
「蒼はネットに疎いんだっけ」
尾形は舌打ちをした。
そして、回答に困って吉田に振る。
「お前は?お前はなにか小道具使うのか?」
「へ!?」
急に振られても。
おたおたして混乱していたせいか、吉田は素直に白状した。
「手錠とか……。紐とか?」
「はい!?」
星野と尾形は目が点だ。
「ひゃ!しまった!」
口を押さえても遅い。
星野は呆れる。
「お前ら、SMプレーしているのかよ」
尾形は唖然としている。
彼は吉田のお相手が安齋だとは知らない。
「お前が縛るのか?いや。お前はM男だよな?」
「過激だな~。おい。もちろん縛られるほうだよな?吉田~」
意地悪な星野の言葉に、吉田は顔を赤くして黙り込む。
沈黙は肯定。
蒼も顔を赤くした。
「て、手錠なんて……」
そんなの信じられない!
蒼には刺激が強すぎだ。
「そ、そういう星野さんは、どうなんですか!どうせノーマルなはずがない!!」
吉田はなんとか話題をそらそうと星野を指名する。
「は!?おれ?」
彼は至って冷静。
悪代官のような顔をしてニヤリと笑う。
「おれはコスプレが好きなんだ。あいつにはコスプレさせる」
「ええ!?」
「変態!!」
「手錠よりはましだろうが!」
昼間からなんの話だ。
蒼はますます顔を赤くした。
「そういう尾形だって!ガキがいるのにお盛んなくせに!」
今度は尾形がとばっちり。
「仕方ないじゃないですか!おれら夫婦なんですよ?別にいいじゃないですか!」
「尾形さんはマンネリにならないんですか?」
吉田の問いに彼は恥ずかしそうに咳払いをした。
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