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94.夢見たものは8
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「ところで。圭はなにをしにきたの?金子に話したいことがあるって言ったよね?」
帰りの新幹線。
疲れて、半分目が閉じている蒼は圭を見る。
「え?」
本当は、父親への発言が気に食わなくて文句を言ってやろうと思った。
だけど。
蒼とのやり取りを見て、自分と同じくもがいている人なのだと分かったら気が抜けてしまっていた。
「別に」
そう。
もう言いたいことは言ったし。
また一人、一緒に自分たちなりの音楽を作れそうな男を見つけて圭は大満足であった。
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