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❖にしおりをはさみました!
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「髪、いい匂いだ」
半分ほど意識が飛びかけていて、亮雅さんに何を言われたのか聞いていなかった。
ただ浴槽の中で亮雅さんの腕に抱かれ、体を預けていることだけは分かる。
「んー……ねむい」
「もう上がるか、逆上せるぞ」
「……まだ」
この腕に抱かれていると、全てがどうでもよくなるほど気持ちがいい。
腕を掴んで少し駄々をこねてみれば、首筋にキスをされてビクッと体が跳ねる。
「ん……」
「実を言うと、お前の創る話を見てみたい気がするんだ。下手くそだっていい。自分の一番訴えたいことを書くんだ」
「…………さんと」
「ん?」
「亮雅さんと……結婚したい」
「っ」
睡魔は酔いに似ている。
思いが恥ずかしげもなく口から出ていた。
亮雅さんと結婚。
それはつまり、陸と3人で正式な家族になるということ。
戸籍は松本家に移ることになるのだが、それを想像するだけで幸せに包まれてしまう。
俺は……椎名優斗から、松本優斗になりたい。
「あー……お前、ちょっと酔ってんな」
「よってません……本心だし」
「そんなん言われたら、気がおかしくなりそうだ」
うなじを甘噛みされる感触に下腹部から熱を覚え、思わず股間を隠す。
「なーに隠してんの。今ので勃ったとか」
「ッ、ちがう……ビックリ、して」
「手どけてみな」
「や、です。あ……やめっ」
腕を掴まれ、強引に脚を開かせられる。
中心部のモノは湯の中で元気に勃起し、羞恥心で強く目をつぶった。
「ほーら、嬉しそうに勃ってる」
「やめて……ください、はずかし」
「最近まともにできてなかったからな。力抜いてろ」
「え、あ、や……んんっ」
股の膨らみに手が伸びて敏感な竿を握られる。
それだけで甘い蜜をこぼしてしまいそうなほど気持ちがよかった。
呼吸が浅くなっていき、逃げ道を求めて亮雅さんの肩を後ろ手に掴む。
「はッ……ぁ、あぁん……や、だ……」
「綺麗だよ、優斗」
「ん、あっ……はぁ……も、んや……っ」
鬼頭を攻められるのには弱い。
視界がぐるぐる回り、脳内が真っ白に染まる。
気持ちいい。
亮雅さんの手……好き……
「はんっ……あぁ」
「尻の方も、汁が出てぬるぬるしてんぞ」
「んん、言わな……で……」
「優斗、舌」
「んんぅ、ふ……はぁ、んむ……」
裸で亮雅さんの膝に乗ってキスをするなんてシチュエーションがあまりに卑猥で酔っていく。
熱いキスと指で掻き回されて、もう逆上せてしまいそうだった。
「気持ちいいか」
「う、ん……いいっ……も、と……」
「ふ、ほんと別人だな」
甘い囁きに狂わされ、俺の思考が定まらなくなった。
亮雅さんが好き。
俺が欲しいものは、地位でも名誉でもない。
愛する人の存在なんだ。
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