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〔 彼方 side 〕
ギシギシと音を立てるベッド 。
カチャカチャと擦れる金属製の手錠 。
澄ました顔の宮原から零れる 、 熱い吐息 。
そして俺の唇から吐き出される 、 甘く高い喘ぎ 。
大雑把そうな宮原に似合わず 、 愛撫はねちっこくて丁寧だった 。 そして上手い 。
情けないが 、 愛撫だけで二回ほどイった 。
「 はっ 、 ぁ 、 宮 … 原ぁ♡ 」
凛 : 「 …… なに 、 またイクの? 」
俺の前立腺ばかり責める腰使いに 、 俺はメロメロだった 。 気持ち悪いほど甘い声で宮原を呼び 、 腰に絡めた脚は外れることがない 。
だってこんなに良いとは思わなかったんだもん 。
しかもめちゃくちゃ優しいし 、 上手いし 。
キスはしてくれないけど 、 手つきから伝わる 。
きっと他の人を抱く時もこんなに優しいんだろうな 。 なんか 、 やな感じ 。
凛 : 「 ……… おい 、 他のこと考えてんじゃねぇよ 。 俺のことだけ考えとけ 、 バカ 。 」
俺の思考を読んだのか 、 汗で張り付いた前髪をサラッと掻き上げて額に口付けた 。
声も 、 瞳も 、 甘い 。
「 や 、 も … 無理 、 イクっ" 、 イ 、 〜〜っ""!! 」
凛 : 「 っ" 、 キツ … 、 」
低くて少し掠れた宮原の声が耳を掠めた瞬間 、 つま先を丸めてイった 。 緩く動いていただけなのに 、 声だけで達してしまうなんて 。
お腹の中にじんわりと広がる温もり 。
宮原もイったんだと分かって 、 すごく嬉しくなった 。
はふはふ 、 と呼吸して酸素を取り込む 。
その間に宮原は俺の手首に嵌っていた手錠を取って 、 丁寧に枕元に置いた 。
凛 : 「 … 赤くなってる 。 」
「 んぇ? 」
手首を掴んで凝視する宮原にならって俺もそこを見つめると 、 薄らと赤くなっていた 。 手錠の痕だ 。
春だし袖の短い服を着るわけじゃないから構わない 。 それに 、 俺は公言してるから痛くも痒くもない 。 特に気にならないから 、 ヘラヘラと笑った 。
「 別に大丈夫 。 それに 、 宮原がやったって分かんねぇじゃん? 」
凛 : 「 …… あっそ 。 」
少し不機嫌そうに眉を寄せて 、 まだ俺のケツに入ったままのデカい息子を奥に押し込んできた 。
何が地雷だったのかも分からないが 、 とにかく俺は体力を消耗しすぎたのでされるがまま 。 宮原に抱えられた足が 、 視界の端でプラプラと揺れている 。
なんだか 、 人形みたいだ 。
「 ぅあ"っ♡な 、 んで … 奥っ 、 ? 」
凛 : 「 黙って啼け 。 」
「 雑すぎ 、 ぃ … っ"♡宮原ぁ 、 もっと … んぅ 、 ♡ 」
黙りながら喘ぐなんて出来るわけないだろ 。
そう言いたいけど 、 宮原の言ってることは違うと思うから言い返さずに背中に縋った 。
宮原の熱を三回ほど受け止めた俺はもうクタクタで 、 うつ伏せになって潰れた 。
最後までキスはしてくれなかったけど 、 後処理からシーツを変えるところまで全部やってくれた 。
こいつ 、 案外いいやつなんじゃん 。
凛 : 「 水は? 」
「 ん" … 飲む 、 ちょうだい 。 」
飲みかけのペットボトルを受け取って 、 一気に飲み干した 。 熱い身体に冷えた水が流れてくるのは気持ちいい 。
お互いの体液でベトベトになった俺の服は洗濯してもらって 、 宮原とお揃いのスウェットを借りた 。
恋人みたいだな〜と思いながら 、 隣でスマホを弄る男を見上げる 。
凛 : 「 …… なに 、 」
俺に負けず劣らずのイケメンで 、 高身長でおまけにエッチも上手いときた 。 これはセフレが大量にできるわけだ 。
ジロジロ見ていた俺に気付いた宮原は 、 いつもの無表情に戻っている 。
これからどんな顔見せてくれんだろ 。
普通に飯とか食いに行きたいし 、 ゲーセンも行ってみたいな 。 宮原は食いつかないと思うけど 。
「 なぁんにも!それより早く寝ようぜ 、 明日は午前からだろ? 」
凛 : 「 ………… 。 」
「 仕方ないから俺が子守唄でも歌ってやるよ 。 な? 」
凛 : 「 子守唄は要らない 。 俺のベッド狭いから 、 もっと寄って 。 」
いつも通りとはいえ一緒に寝てくれる優しい男は 、 俺を壁際に押しやって隣に寝転んだ 。
それから俺の腕を引いて 、 抱きしめてくるのだ 。
布団からも目の前の身体からもいい匂いがして 、 なんかすごく宮原という男を意識してしまう 。
「 … 宮原ぁ 、 」
凛 : 「 なに 。 」
「 なんか 、 恋人みたいだな 。 」
凛 : 「 は? 」
何言ってんだこいつみたいな表情で俺を見下ろすけど 、 だってそうだろ 。
あんなにラブラブな ( キスなし ) エッチして 、 俺を抱き締めて寝るなんて恋人同士じゃなきゃ有り得ない 。 今の俺たちは恋人みたいなもんなんだ 。
俺がセフレを作るのは恋人が要らないわけじゃなくて 、 いい人がいないから 。
そう考えると 、 宮原は俺の恋人みたいなもん 。
凛 : 「 ………… じゃあ 、 付き合ってみる? 」
そんな俺の考えを口にしようとした瞬間の 、 宮原の言葉 。 付き合ってみる?なんてイケメンしか言わないぞオラ 。
てか 、 宮原がこんなこと言うの意外 。
「 なんで? 」
凛 : 「 別に嫌ならいいけど 。 ただ 、 お前と過ごしてんの悪くないなって思っただけ 。 」
「 …… 宮原ってさぁ 、 もしかしてツンデレ? 」
凛 : 「 は? 」
怖い怖い 、 ガチのは?は辞めて 。
でも 、 うん 。
宮原と恋人になれば 、 なんだかんだで上手くやっていけるんじゃないかな 。
身体の相性もいいし 、 俺がこんな性格だからセーブかけてくれる存在は宮原と数少ない友人しかいない 。
明日の朝一でセフレの皆には恋人できたって報告しなきゃ 。
凛 : 「 いいから寝るよ 。 」
「 は〜い 。 おやすみ 、 宮原 。 」
ルンルンしながら目の前の身体に抱きつき 、 すぐに瞼を閉じた 。 エッチした後だから意識は夢の中へと素早く消えていく 。
色んなことあったけど 、 結果的に宮原に少しでも近づくことが出来た 。 それが何よりも嬉しい 。
凛 : 「 ……… おやすみ 、 彼方 。 」
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