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俺たちの始まりは【華南】2
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修二「何騒いでるの?」
妊娠話で盛り上がってたら、修二が顔を出した。
修二はマキのために、紅茶とお菓子を用意して持ってきてくれた。
俺たち3人の中だったら、孕む可能性があるのは間違いなく修二だ。
修二なら、可愛い子供を産んで立派に育て上げるだろう。奏一さんが修二を育てたように…
修二「もぉ、華南、なんか変なこと考えてるだろう」
鼻の下が伸びてるって言いたげに、ちょっと眉を顰めた修二きゅん♪かわうぃー!!
修二と俺たちの子供ならきっと男でも女でも可愛いだろうなぁ。修二みたいに賢くて優しい子か、むつみたいにやんちゃで前向きか、俺に似てイケメンか。
クフフフフっっ
マキ「ふふっ♪華南がいやらしい事想像してるぅー♪」
俺の耳元で小さい声で、ホワイトライオンを抱きしめながら楽しそうなマキ。
俺はすぐに真顔で否定した。
華南「いやらしいことじゃないさ」
マキ「えぇー、どうせ修二とむつを孕ませたら可愛い子が産まれそうだとか想像してたんでしょぉー♪修二は顔綺麗だし、むつはやんちゃ可愛いもんねぇ、華南もイケメンだし♪」
おっと…、流石マキ様…。
マキにニヤニヤされて、まぁなって笑っといた。
とは言え、話の内容をそのまま修二に話すわけにはいかないから、マキの持ってたアルバムを指差し、昔話をしてたと話題を逸らした。
今回はむつもなんで俺が話を逸らしたのか珍しく察して俺に調子を合わせる。
むつ「マキのやつがアルバムもっと見てーって」
修二「あぁ、それなら全部、マキの隣の段ボールがそうだよ」
小学校、中学校、高校の卒業アルバムと、個人で持ってるスナップ写真、几帳面な修二は小さい頃からのアルバムも入ってる。
マキは、迷わず修二の小さい頃のアルバムを手に取った。
マキ「うわぁあ♪修二可愛い♪」
修二は、子供の頃韓国アイドルみたいなサラサラヘアー。昔は今ほど明るくなく黒髪、写真の中の修二はどれもむつの後ろに隠れてた。
修二「なんか僕ちゃんだけ恥ずいんですけど…」
マキ「うはははッ♪」
アルバムの中には奏一さんもいて、ピカピカランドセルの修二の入学式に、中学の制服で写ってるんだけど、これまた今の奏一さんからは想像出来ないほどグレて鋭い目をしてた。
マキ「奏一さんだぁ♪カッコいい♪」
好き好きオーラ全開のマキが、惚れ惚れした顔でアルバムに見惚れてる。
流石マキ、あの百目鬼さんを怖いとも思わないし、怒った奏一さんにもニコニコしてるし、マジで恐いもの知らず。
マキ「可愛いなぁ♪」
写真の中の、周りを睨み殺さんばかりの奏一さんに〝カッコいい、可愛い〟と連呼する。
華南「マキ、かっこいいは分かるが、可愛いか?」
俺が質問すると、マキは可笑しそうにふふっ♪と笑った。
ってか、マキは、恐いと思わないんじゃなくて、強面が好みなんじゃねぇか?
って心の中でツッコんだが、マキは写真を指し示してその理由を明かす。
マキ「奏一さん、修二が可愛すぎて、周りにイジメたら許さねぇぞって威嚇してるだけなんだもん♪恐いよりむしろ可愛いじゃん♪」
あっ…、確かに…。奏一さんの過保護具合からしたら、そうかも…。
俺が納得してたら、マキはその写真の中の奏一さんを指先でそっと撫で、優しい目をして微笑んだ。
マキ「…それに、きっとお母さんを守りたかったんだよ…」
え?
マキは、意味深なことを言って、まるで、写真の中の中学生の奏一さんに、「頑張ったね」と言ってるように見えた。
その意味は、修二には伝わったらしく、修二は少し視線が下がる。
俺とむつは、残念だがその意味には気づけなかった。
マキは、その写真を見つめてそっと触れながら、優しく微笑む。
幼い修二の傍で周りを威嚇する中学生の奏一さんと、2人を抱いて優しく微笑んでる母親の3人で写る写真。
マキ「修二のお母さん綺麗だね♪修二と奏一さんがイケメンなのは、お母さんに似たからなんだね。いいなぁー。ねぇねぇ修二、もっと見たいなぁ♪続き♪続き♪」
修二「…うん、次はコレだよ」
マキは、修二に寄り添って写真のことを色々聞いていた。修二も俺も、マキが熱心に色々聞くことに、マキが少し前から写真にこだわりだしたのを思い出した。
マキの恋人の百目鬼さんが、マキと思い出を共有し、お互いの繋がりを強くしようとした事があった。
それと関係あるのか…、それとも、マキには家族がいないも同然だから、仲良し家族に憧れたのか…。母親の存在を羨ましがったのか…
マキ「むつは小学生から顔変わんないね♪」
むつ「んだと!!」
マキ「修二は小学生の時から髪伸ばしてたんだねぇ♪」
むつ「話を逸らすな!」
なんてからかったりもしながら、ページをめくっていく。
マキ「そういえば、まだ華南が写ってないけど華南はいつから修二と知り合ったの?」
修二が小学校高学年のアルバムを見てる途中のマキが、俺にそう聞いてきた。
華南「俺は、中学からの合流だよ、小学校は別」
マキ「ふーん。そこで同じクラスになったとか?」
華南「むつとは同じだったぜ、でもあんま喋んなかったな、腕試しはしてたけど。修二とは中2の時からだな、その時3人同じクラスになって喋るようになったのがきっかけだ」
マキ「へー」
マキが興味深々で聞いてくるのでサラッと説明したら、隣の修二がほんの少し変な顔をした気がした。
華南「修二?」
修二「えっ?」
華南「どうかした?」
修二「あぁ…、いや、そういえば、よくタイマン勝負してたなって」
苦笑いする修二に、そうだ、修二は喧嘩があんま好きじゃないからって納得したけど、マキが修二の顔をみた後、なぜかチラッと俺を見た。
マキは観察力が凄い、今の会話で何かを感じ取ったのかと思ったけど、マキは俺を見てニヤッと笑った。
華南「な、なんだよ」
マキ「んー、ふふふっ♪なんでもない」
華南「なんでもないって顔じゃないだろ」
マキ「んー?、じゃあ、そんな喧嘩ばかりの相手にいつ惚れたの?」
華南「じゃあってなんだ、じゃあって!」
マキ「華南はいつからむつをエッチな目で見てたのかな?だって、華南は女に不自由してなかったんだろ?」
ニヤニヤするマキが、話を逸らしたのは分かってたが、マキが修二の事で話題を逸らすなら、逸らすべきなんだと思って言い返さなかったら。
名前を呼ばれてむつがソファーから身を乗り出して俺を顔を近づけて来た。
むつ「あー、それ俺も聞きてぇー。だって華南、女取っ替え引っ替えだったじゃん」
華南「おい!人聞き悪い言い方すんなよぉ」
むつ「だって、華南長続きしなかったじゃん」
華南「…全部と付き合ってたわけじゃねぇし、それにみんな年上のお姉さまだから、結構友達ばっかだぜ、向こうからしたら年下の坊やを大人にしてあげる的な感覚だろうから。その代わり、修羅場もないし、俺は二股とかした事ねぇだろ、知ってんじゃん」
むつ「…俺、いちいち覚えてねーよ」
華南「…いや、興味持って…」
むつが他人の恋愛事情がどうでもいい奴だって知ってるけど、あの頃はバリバリノーマルだって知ってるけど、俺に興味がないみたいでなんだか悲しくなるぜ、シクシク。
マキ「ふふ♪じゃあ、モテモテの華南はなんでむつを好きになったの?僕が君たちと出会った時は、華南からむつに対して好き好きオーラ出てたよ♪」
華南「うっ…」
そ、それは…
マキのニコニコ笑顔に迫られて、言葉に困る。
だって、言いずれーよ。
決してロマンチックな話じゃない…
むつの事も…修二の事も…
エロ目線がきっかけとか、情けなさすぎじゃね?
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