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撫でるその手
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「後は? 直輝は何を思ったの?」
「後、ね……」
うーんと悩むように直輝が宙を仰ぐ
それから直ぐに俺の方へと顔を向けると
いつもの優しい目をしていた
「後は祥が大好きって事だけ」
「ふはっ、ばーか。 恥ずかしくないのかよ」
「ぜんっぜん。 祥大好き」
「んー」
何を言うかと思えば……
思わずくすぐったくて笑ってしまった
やっといつもの直輝だ
企んだ様に笑ってこつんっておでこをくっつけてくる
「祥は?」
「……」
「ん?」
直輝の、ん?ってどうしたって聞いてくれるその仕草と声が凄く好きだ
優しい目をして覗きこんで
暖かい笑顔で笑いかけてくれる
この仕草をするのを知ってるのが
俺だけだったらいいのになんて思う
そんな事考えながら
直輝の首に手を回すと俺からキスをした
「ん……、っふ、んー」
「……、祥」
「……好き」
啄むようにキスをして
チュッて名残惜しそうに音を立てて離れる
「俺も大好きだよ直輝」
「祥が素直なのって変な感じ」
「今日は素直になろうって日なの」
「ふーん、いい心がけじゃん」
「……直輝仕事は?」
「休んだ」
「悪い奴」
「明日その分頑張ればいい。 それに今日休んだお陰でこれから祥と楽しい事が出来るかもしれないんだし」
「楽しい事って?」
「とりあえず、もっとキスでもする?」
「ふふっ、変態」
「お互い様だろ」
直輝が少し腰を屈めて俺と同じ視線で見つめてくる
両手でふんわり顔を包まれて直輝がわざと指で髪をサラサラと撫でたり耳の後ろをくすぐったりして笑っちゃう
「直輝っ、くすぐったいよ」
「祥大好き」
クスクス笑っていたら直輝がふと真剣な顔してそんな事を言い出す
それがあんまりにも色っぽくて
そう言えばいつも見上げてる直輝の瞳が同じ視線なのって珍しいなーとか
こうして改めて見ると直輝って本当ムカつく程顔が整っているし色素の薄い茶色い目がガラス玉みたいで綺麗
「直輝の目、ガラスみたい」
「そんな繊細なものに例えられたのは初めてだな」
余裕綽々に笑っている直輝の頬に手を伸ばす
サラサラな白髪も日本人の癖に似合っていて低い声も甘い笑顔も色っぽい雰囲気にも
吸い込まれるように魅入って
気づいた時にはどちらからともなく直輝と唇を重ね合わせていた
「ふ……っん、あ……っ」
「祥……っ」
「んぅっ、ん、ふ」
深くキスをしながらリビングを移動する
一秒でも離れるのが惜しくて
キスをしたままいつもより激しく口内を掻き乱しながらソファまで移動すると後ろに押し倒された
「祥の噛み癖は直んないな」
「直す気ないし」
「今日は素直ってより反抗的って方があってんじゃないか?」
「煩いっ、早く抱いて」
俺の上に跨っている直輝の腰に足を巻き付けて引っ張り寄せる
驚いてる直輝のシャツを手繰り寄せて少し頭を上げると口を塞いだ
直輝の下唇に吸い付いて歯を立てる
そのまま口の中へ舌を潜らせると直ぐに直輝の舌が俺のを絡めとる
舌を吸われて甘噛みされて頭がボーッとしてくる
舌吸われるの気持ちいい
もっと欲しい
熱くなってきた体に直輝の手を取ってシャツの中に潜らせる
手を重ね合わせたまま直輝の手を使って俺の肌を撫でさせて、されるがままにしている直輝が指を軽く曲げて爪をたてた
「ああっ」
「ふっ、俺の手を勝手に使って感じないでくれる?」
「うるさい今日は俺の好きにさせて」
「いいよ。 積極的な祥に任せるのも愉しそうだからな」
そう笑って手から力を抜いてくれた
そのまま直輝の手を握り締めるとするすると胸へと肌の上を滑らせる
「あっん」
「乳首勃ってる」
「ふ、んっ……昨日あんな、虐めるからっ」
朝起きてシャツに擦れるだけで痛いほど乳首は勃ったままだった
昨日あれだけ弄られたんだ
そりゃそうなってもおかしくない
の癖に本人はニヤニヤ笑って
俺のせいじゃないなんて言いたげな顔していて腹が立つ
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