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相談 …2
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「岡本君は、彼女と結婚考えてるの?」
「う〜ん。まだ分かんないすけど…まあ、そんなところかな」
オカはそう言って黙ってしまった。
「で、佐藤君も何か興味あるわけ?」
「えっ⁈」
「何か、途中から岡本くん以上に真剣な顔して聞いてたから」
「えっ?何それ?」と、周りにはやし立てられる。
俺は困って目を泳がせたけど、マスターの優しい顔を見ていたら、なんだか話を聞いてもらいたくなった。
「じ…実は先日、手をつないだだけで、気持ち良くなる相手と出会いまして…」
「えええー!何それー!」
と外野はうるさいが、マスターは変わらず優しく微笑んで「それで?」と促してくれた。
「その人の事が気になるんですけど…俺自身、どうしていいか分からないし…。何より相手が俺のことどう思ってるか分からないし…」
何をどう説明したらいいか分からない。
何せ、自分の心が分からないのだ。
「う〜ん。とりあえず、また二人で会ってみるのが先じゃない?
それに、間違いなく相手も何かしら佐藤君の事が気になってるんじゃないかな?」
「え?」
小栗さんが俺のこと?
「だって、本当に身体の相性が良いなら、相手も間違いなく気持ち良いと感じてるハズだよ?
そんな相手、忘れられる訳ないよ。
それに、そういう相手に出会えるのって、本当に貴重だと思う。100人切りしてやっと嫁さんと出会った俺が言うんだから、間違いないよ?
逃しちゃ勿体無いよ〜?」
マスターがニヤリと笑った。
「二人が1つになるカンジ、経験してみたくない?」
俺は、もう何も考えられなかった。
オカが「ひゃくにん⁈」って騒いでるけど、あまり耳に入ってこなかった。
色んなことが頭の中をグルグルしてる。
小栗さんも俺のこと気になってる?…のかな?
もう一度、会う?
…それは、無理。だってお客さんだよ?
無理、無理だけど…
だけど…
「ま、何にせよ、後悔しないようにね」
マスターが優しく、でも言い聞かせる様に、俺にそう言った。
後悔しないように。
俺は、小栗さんと、どうなりたいの??
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