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闇へと誘う男【side/八神 龍治】にしおりをはさみました!
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闇へと誘う男【side/八神 龍治】
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少し大人びた
がたいのいい高校生の横を通りすぎ
『生徒会室』と表記されたドアを
勢いよく開けた
俺を学校へ呼び出すほど
切羽詰まらせた坂崎直人が
窓際から振り返る
「……………」
「り、龍治さん!」
坂崎は俺の元まで走って近づき
泣きついてきた
坂崎の腹を思いきり蹴飛ばし
倒れもがく坂崎の所までいくと
顔を踏みつける
「舐めてんのか、貴様……」
「うぅ…………」
白竜会、六代目組長である
俺の親父から連絡を受け
『坂崎の坊やからのご指名だ
…………行ってこい』
女とのセックスを
放り投げてやって来た俺は
最高に機嫌が悪かった
「成金息子の子守なんざ……
してる暇はねぇんだよ」
足首を回し
坂崎のキタねぇ顔を
グリグリと床に擦り付ける
「す、周防………のこと、で………」
「…………………」
『周防 恭介』の名前を聞いた俺は
ゆっくりと足を退けた
「奴が、何だ」
坂崎は身なりを整えながら
やはり泣きそうな顔で言った
「僕たちがしたことを、
ボイスレコーダーに録ってたんです……」
「だから、何だ」
俺は突き放すように言った
「データをすべて……
………破壊して下さい」
「………………」
―――ボイスレコーダーか……
『奴』の考えそうなことだな
しかし
あれだけの暴行凌辱を受けながら
いったい何処に隠し持ってたんだか……
まったく、
抜け目のないヤツだ………
「アイツが切ったカードだ
安易に手を出したら
返り討ちに合う
………あぁ、やるのは俺か
お前はいつも金を払い
安全圏で高みの見物だったな」
「お願い……します」
「…………自分でやれ
下らないことで俺を呼ぶな」
帰ろうとする俺を
背中から呼び止める
「待ってください!
お金なら払いますから!」
「……………」
金で何でも解決すると思っている
腐りきったその性根…………
坂崎のこういう部分は
とても気に入ってる
お前ほど
腐敗臭がひどいやつも
今時珍しいがな
「………いつまでだ」
「すぐにでも、お願いします」
「…………わかった
…………………やってやるよ」
「あ、ありがとうございます!」
「その前に、聞かせろ」
「な、何を………ですか?」
相変わらず、
頭が悪いなコイツ……
話をしていてイライラする
その点、
『奴』との会話は
いつだってスマートで
俺を絶頂に導くくらい
刺激的だった………
「頭にも札束詰めてんのか、お前
あの『周防 恭介』が
切り札を出さなきゃならないほど
追い詰められた、
……………その状況だよ」
喜べよ………
久々に
お前に会えそうだ
お前も俺のことを
欲して堪らなくなってきたんじゃないか?
『周防 恭介』
俺と同じく
『闇に愛された男』
本人は
その気がないみたいだが
安心しろ
俺がお前を
闇に誘ってやるさ
アソコ弄りながら
口を開けて
待っとけよ
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