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アルはネコ 6
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「着ていいの?」
「さすがに裸で買い物には行けないでしょ」
エプロンを脱いでシャツを着て、アルは、まさか猫耳つけたまま行かせないよなと思いつつ、ミカのことだから有り得ると考えて、しばし迷った後、「カチューシャは取っていい?」と聞いた。
「いいよ」
あっさり、そう答えたのでホッとしてカチューシャを外すと、アルは尻尾に手を伸ばした。
が、――。
「あ、尻尾はつけたままね」
「ええっ!? だってこれつけたままじゃパンツはけないし、ズボンはけないし」
「パンツはかないでいいじゃん」
「は!? ノーパン!?」
「ズボンはゆったりしたのにすれば大丈夫だよ」
「まじで?」
「うん」
満面の笑みで頷くミカに、アルは何を言っても無駄だろうと諦めた。
首輪が見えるようにとミカにシャツのボタンを外されて、いつもより肌蹴た首元が落ち着かない。
しかし、それよりも下半身が落ち着かない方がアルには問題だった。
ゆったりとしたデザインのカーゴパンツをはいているせいで、半勃ちのままのモノは一応目立たずに済んでいる。
だが気になるのは前より後ろだ。
下着を着けていないのはこの際どうでもいいとして、尻尾のラインが見えてるんじゃないかと気が気じゃない。
しかも、プラグを入れたまま歩くと、その重みが振動して主張し、じわじわと下腹部に熱をためていく。
大型スーパーでカートを押すミカの横を、アルはふらふらとついていくだけで精一杯だ。
ミカはアルにカートを渡すと棚の前で洗剤を選び始めた。
体重を預けられるから楽だな、とアルはミカに感謝しそうになって、いや、そもそもこんなもん入れてなければこんなことにはなってないし!と、慌てて謝意を心の内で取り消した。
ミカが洗剤を決めて振り向くと、そこには色気だだ漏れのアルがいた。
カートにもたれて口をうっすらと開け、目は焦点が合ってなくて潤んでる。
頬は上気し、肌蹴た襟からは白い肌に映える青い首輪が見えている。
予想以上の艶っぽさにミカは思わず喉を鳴らした。
良く見ると遠巻きにアルに見惚れてる人がそこかしこにいる。
それも、男女問わずだ。
ミカは自分もアルの色香にあてられそうになるのを抑えてるのに、それを周囲の人間にまで晒したくないと、アルを急かしてレジへ向かった。
押し込むようにアルを助手席に乗せ、ミカはエンジンをかける。
アルがこんなにも周囲の目を引くとは思わなかった。
ミカはアルに熱い視線を送っていた人達を振り切るようにアクセルを踏んだ。
少々乱暴な運転になったせいだろうか、行きの時以上にアルが呼吸を乱す。
振動がシートを伝わり、プラグを押し上げ、アルはミカに限界を訴えた。
「家まで我慢して」
アルは頭を振って快感を逃しながら涙をこぼした。
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