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《再会》3
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「自分の目で確かめるといいよ、約束もあるしね」
余裕の笑みでアキラの髪に触れながら言う。
「えっ?」
「私は出掛けるから好きにしなさい、それではサクヤ…また」
フミヒコはそっと口づけして出掛けていった。
「……」
アキラはフミヒコの行動など気にしている余裕がなく。
みずきのことが気になり、部屋に入っていく…
「サクヤ様、お待ちください」
すぐ使用人に呼び止められる。
「…ユウが来てるだろ?会わせろよフミヒコの許可はもらってる」
みずきの様子が心配になって急かすように言うアキラ。
「はい、そちらのお部屋におられますが、只今おやすみになられています」
やはり引き止めるように答える使用人。
「……様子見るから、ついてくるなよ」
アキラはそれでもみずきのもとへ行こうとする。
「はい」
使用人はそれ以上止めようとはせず返事をする。
フミヒコの言葉や使用人の様子。
いやな予感が胸をかける。
「……みずき?」
そっと名前を呼び照明の消された薄暗い部屋に入っていくアキラ。
「…!」
みずきはベッドに沈み深く眠っているようだった。
久しぶりに見るみずき。
「……」
(服着てない…)
見回すと部屋の棚にみずきの服らしきものが一式たたんである。
先ほどの使用人が片付けたのだろう。
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