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「……………………と……」
なんか、俺の頭の上から聞こえる
「……………い………と…!」
何なんだよ。うるさいな!
「おい!笹本!」
「聞こえてるよ!うるさいな!!」
バッと頭を勢いよくあげる。
声の主を見て顔面が蒼くなるのが分かった
「ほう。聞こえててその態度か。
生憎、今日はノート点検だ。それを集めてこの後多目的に来い」
先生が居るとなれば今は六時間目。
やってしまった…
まさか、ぶっ続けで寝てしまうとは……
言うだけ言って教壇に戻った先生は「笹本の机にノート置いとけよー」っと言って去って行った
チャイムなんていつ鳴ったのか…
俺の元へ来るクラスメイト。その中には蓮も居て、俺の耳元で囁く
「やったじゃん。」
ニヤッと柄にもなく笑う蓮を軽く睨む
やったじゃねんだよ!怒られるんだぞ、俺は
集め終わったノートを持って多目的に向かう。
そこに辿り着けば深呼吸をする
どれだけ怒られるのだろう。怖い。
ガラガラと扉を開ける
「いらっしゃい。さーさーもーとーくーん?」
机の上に座りなんとも行儀悪い態度で俺を出迎える
「あ、あの、これ持ってきました!
じゃあ、俺はこれで…し、失礼します!!」
早く出ないとまずい!そう思って俺は机にノートを置き素早く出ようとしたが、そんな簡単に出られるはずもなく…
「俺の授業を始めから最後まで寝ててこのまま返す訳ないだろ。悪い子にはお仕置きって習わなかったか?」
そう言って俺を壁へと追い詰める
その顔は普段見せないような笑顔。つまり悪い笑顔だ
こんな顔教室では見せた事がない
「…え、えーっと謝るので許してもらえないですか?」
もう俺の後ろは壁で直ぐ前には先生が立って居る
絶対絶命だ。
「世の中そんな甘くないの。分かる?」
頬へと手を当て俺の目線へと合わせる
これから何が起こるのか想像もつかない俺にとっては恐怖でしかない。
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