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「あー、楽しかったねぇ
べェくんも買えたし、満足満足ー」
「べェくんのぬいぐるみね
でもどうしてふたつも買ったんだい?」
一つはもちろんゆきのだろうが、
もうひとつは……?
「これは、先輩のぶん
先輩のぶんはこっちのべェさんのほうね」
べェさんはべェくんのお嫁さんだ
やはりあの水族館のネーミングセンスは疑わしいものがあると思うのだが
「俺に?
どうして俺にくれるんだい?」
「なんとなく?
やっぱりべェくんとべェさんは一緒にいなくちゃ
でも僕が二つ持っててもなんかもったいなくない?
先輩はいらない?」
「いや、とても嬉しいがそんなに安いものでもないだろう」
「でも先輩はこれ買ってくれたじゃん」
さっき買ったばかりのべェくんとべェさんの姿を象ったお揃いのマグカップが入った袋を持ち上げる
「それはそうだが」
それは俺の家で使うものだからというのもあるのに
「ね、貰ってよ
マグカップがべェくんとべェさんでお揃いならぬいぐるみのべェくんとべェさんも一緒に持ってたい」
理由がすごく曖昧だが……
エプロンもそうだがゆきはなんとなくお揃いの物を持ちたがるところがあると思う
でもそれが俺も心地いいと思っている
「ゆきがそこまで言ってくれるのなら俺はとても嬉しいからありがたく頂くよ、ありがとう」
「んふふ、いーえ、どーいたしまして」
その後はお弁当で使い切ってしまった食材を買いにスーパーに寄ってから家に帰った
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