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目を覚ますと龍哉さんの顔が映った
心配そうにこちらを見ている
「龍哉、さん?」
「蓮、目を覚ましたのか」
起きてすぐに龍哉さんに抱きしめられる
暖かい…龍哉さんの匂いに包まれホッとする
「蓮、昨日は悪かった…俺が勝手に海堂に嫉妬しただけだ
1人にして悪かった…一緒に帰ろう?」
龍哉さんにそう言われまた涙が溢れた
俺は龍哉さんの服を握りしめ泣きながら訴えた
「ふぇっ…ぅぅっ…もうひとりにしないでっ…俺を置いていかないでっ…もうやだっ」
「悪かった…もうひとりにしないから」
「俺っ、龍哉さんに、嫌われてないっ?」
「嫌いになんかならないから安心しろ」
「龍哉さんっ…怖い…もう怒んないでっ」
「悪かった…」
「ぅぅっ…っ…龍哉さんだけだからっ…龍哉さんが好きっ」
「蓮…ありがとな…俺も蓮が好きだ」
ぽんぽんと頭を撫でて涙を拭い頰にキスをしてくれた
「ただ、今回蓮くんが自傷行為に走らなかったことは本当に良かったって思ってるよ」
京介さんが俺の頭を撫でてそう言った
「もし、またしていたら…今回は本当に危ないどころじゃなかったからね…よく我慢したね」
「だって、約束したからっ」
「そっか、約束したもんね」
しばらくして落ち着いた俺はベッドから降りて帰る支度をした
「あ、そうだ、ここまで蓮くんを運んでくれたのは海堂だからありがとうって言っておいてね?」
「わかりました」
「あと、蓮くんにちゃんとご飯食べさせてね?」
「わかってる」
「じゃあね、蓮くん」
「お世話になりました」
京介さんに挨拶をして家へと帰った
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