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「わかりました、エセ関西弁が西条英樹さんで田舎坊主丸出しなのが金治正義さん。で、どちらも俺の先輩ですか」
俺とおかしな二人…もとい、西条先輩と金治先輩は理事長室までの道のりを歩いていた。
西条と金治か…どちらも古くからの家元であり、西条は華道に金治は茶道に優れている家柄と聞いたことがあるな。
まぁ何にせよ、有名な家のご子息様方はキチンといるらしいな。この人たちとも仲良くなっておいて損は無いだろう。
「エセか。キミ、結構毒舌やな!一応先輩やでワイ…でも、せいちゃんよりはましやな。流石に田舎坊はないわぁ~www」
「んだ!い、一応おらは先輩にあたるべよ。言葉遣いに気を付ける…ですよ!」
「ぶっ、正(セイ)ちゃん笑えるわぁ~それ。でも、いいんよ。正ちゃんは、お茶の席では言葉遣い上手いしな。気にせんといてや!」
「英(エイ)ちゃんは、優しいなぁ~」
2人の話を少し和みながら聞いていると、金治先輩が前の扉を指しながら言った。
「この扉から長い通路が広がっとるんやけど、しばらく歩くとあるから。あと、これあげるわ」
「あ、おらも渡しておくべ!」
QRコードの紙か?
「理事長さんから端末もらうと貰うと思うんやけど、その端末にこのコードよますとワイらの情報出るんや」
「そうだべ!流石に個人情報までは乗ってないけど、委員会・役員・年組・ランク、あと家柄を書かれてるべよ!」
ほう…これなら、有名なご子息様方と繋がることが思ったよりも簡単に出来そうだな。
「ありがとうございます。
俺の名前、言ってませんでしたよね?
皇一樹と申します。以後、お見知りおきを」
「よろしゅうな!」
「よろしくだべ!」
俺は、2人から貰った紙を折れないように財布の中に入れると、扉を開けて理事長室の長い長い廊下を歩いた。
それにしても、いい先輩達だったな。
でも、二人共見え見えの空元気だったな。やはり、金持ち校の高校になると勉強とか寝不足になるくらい難しいのか?つか、なんで茂みのところにいたんだろう?
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