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27、※
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『真、気持ちいい?』
『やッ…きもち…わる…ッ、とって、これ、とってぇッ!』
なんでこんな目にあってるのか、自分でもわからない。
ただ、今はそんな事より自分の一物を縛り上げている紐、先端にブルブルと震えてるローター、それらを取ってもらう事しか考えられなかった。
『そんな事言ってさぁ、気持ちいんでしょ?』
完全に立ち上がっているモノを叔父…駿我(するが)がピンッと指先で弾く。
痛みはないけれど僅かな刺激でも今は過大な刺激。
『いッ…あっ…も、いきた…イきたいッ』
ずっと塞き止められ刺激は絶えず与えられているのに今日は1度も吐き出せていない。
いつもはしつこいくらい触ってくるくせに今日はそれもない。
自分の体が自分と離れていくようで怖い、それなのに快感を追っている。
それが嫌で嫌で、どんどん自分が穢れていく、汚れていく、それを深く刻まされた。
『なら、オネダリしなきゃ、真なら出来るでしょ?』
こんな奴におねだりなんて絶対にしたくない。
出来ることなら逃げ出したい。
でも、苦しめてるのはこいつ、
それでも、楽にしてくれるのもこいつなのだ。
弱い俺はこんな奴に縋るしかないのだ。
『駿我さッ…まことを…んぁっ…イかせてくださッ…ひゃあぁっ』
言ってる最中なのに、駿河はローターをぐいっと押し付け、悶える間も無く紐を取られびゅるるっと白い液を飛ばし、解放感と怠けが俺を襲う。
なんで俺がこんな目に合わなきゃいけないの。
お父さんもお母さんも俺を捨てなければ、俺はこんな目に合ってないのに。
-ぱちっ、と目が覚める。
一番に目に入ってきたのは見慣れてはいないけれど、見たことがある、そんな天井だった。
「あ、起きたか?」
低く、心地の良い声が聞こえてそちらを見やると心配そうに篠田さんが俺のことを見ていた。
周りを見渡すとそこは篠田さんの家の寝室で、いつの間に帰ってきたのか、思い出せなかった。
「気ぃ失ったって聞いて慌てて帰ってきたんだ。
月希から聞いたぞ。
呼び止めも聞かずに外に出て誰だかわかんねぇ奴に跡なんか付けられたらしいな、どうしていい子に出来なかった?」
篠田さんの言ってる意味がわからない。
俺は外になんて一人で出て行って無いし、跡だって式波さんに付けられたんだ。
そこまで考えて分かった、式波さんは嘘を篠田さんに吹き込んだんだって。
そしてもう一つ、跡を、見られてしまったんだって。
『捨てられる』
式波さんの言葉が頭をよぎる。
「真、聞いてんのか?無視するな」
「やっ…来ないで…離れてッ」
パニックになって篠田さんの手を払い退く。
パシッという音が部屋に響いた。
「…はぁ…。
一応これから力翔に来てもらうから見てもらえ、話はそれからだ。
今話しても意味ねぇわ」
溜息を一つつくと篠田さんは寝室から出ていってしまった。
ぼろぼろと涙が頬を伝って布団へと落ちていく。
本当に、嫌われたかもしれない。
どうしよう。捨てられる。
胸が、張り裂けそうに痛い。
失いたくない。自分のものじゃなくていいからそばにいて欲しい。
跡だって、篠田さんになら噛みちぎられて消されてもいい。
篠田さんになら何をされてもいいから、捨てないで。
捨てないで、そればかり願ってずっと泣いていた。
ずっと、ずっと。
泣き続けた。
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