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〜雷牙side〜
玄関を開けようとしたけど、閉まっていた。
仕方なく玄関口近くのチャイムを押した。
「・・・あれ?
出て来ないな??」
もう一度チャイムを押したが出て来ない。
もう寝ちゃったのかな?
ダメ押しにもう一度だけチャイムを鳴らす。
ドタドタドタドタドタ!!!
「うるせーーぞ、栗!?!?
テメーとはもう・・・えっ?」
階段を荒く降りてくる音とともに玄関が開き流鬼が怒鳴りながら現れた。
「・・・えっと・・・、
こんばんわ・・・」
「ら、雷牙?
ど、どうした??」
びっくりしながら会話をする2人。
「えっと・・・わ、忘れ物したから、、取りに来た・・・」
正直に言えない俺は忘れ物といい家に上げてもらった。
リビングに入ると何もなかった。
皿を洗った形跡もない。
食べてない?
それともどこかで誰かと食べて来た??
「・・・流鬼、ご飯食べた??」
なんとなく聞いてしまった。
「えっ!
ま、まだだけど??」
「昨日の夜と朝と昼は?」
「・・・食べてません・・・」
冷蔵庫を開けるといろいろ入っていて、おもむろにフライパンをとった。
「・・・簡単なものしか作らないけど、一緒に食べない?」
「あ、えっと、、作ってくれるのか・・・?」
「うん」
小さな鍋にお水と米とだしの素を入れる。
実は俺もここをでてからあまり食べてはおらず流鬼もだというので消化にいいおかゆにした。
最後に卵をかけて出来上がり。
流鬼が好きなおかゆ。
2人ぶんの食器を持って4人がけ用の机に並べる。
「・・・久々だな、雷牙の手料理。」
「うん。
懐かしくて、味落ちちゃってるかも?」
そういう中で流鬼が自分の食器におかゆをうつし食べた。
「・・・美味しい。
懐かしいな・・・・」
その言葉に涙が出そうだった。
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