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彼らが幼稚園児になりまして。4
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「はい、口開けて。」
「あー…」
あれから夕食にして、今も琉さんは俺の膝の上。
今はご飯を食べさせているが、本当に可愛い。
「美味しい?」
そう聞くとこく、と頷いて嬉しそうに笑う。
「ちあき…もうおなかいっぱい…」
「そうですか…じゃあごちそうさましましょうか。」
「ごちそうさまでした。」
紘さんはパチンと手を合わせてきちんと挨拶をした。
「恋、お風呂借りてもいい?」
「うん、いいよ。」
千秋と紘さんが先にお風呂に行く。
翔也さんはもう食べ終わってて、琉さんはあと少しだ。
「恋、俺片付けやるから琉さんと一緒にいてあげなよ。」
「あ、悪い。じゃ頼む。」
明希がそう言ってくれて、俺と琉さん、翔也さんでソファで待つ。
「れん…さっき…ごめんなさい…」
「もういいですよ。怒ってないですし。指痛くないですか?」
「うん…へいき。」
「ねえねえ!れんたちさ、なんでおれたちのことさんづけでよぶの?」
「え?」
それは、つい、癖というか。
いつもは年上だし…
「へんだよー?」
「こらー、恋のこといじめないー。」
「わぁっ!」
ささっと後片付けを終えた明希が翔也さんをヒョイっと抱き上げた。
「あき、おれのこと、しょうやってよんで…?」
明希の腕の中で、こてん、と首を傾けてそう言う翔也さん。
…これは…可愛すぎ。
「ちゃーんとお風呂はいったらね。」
「はーい!!」
紘さんと千秋が出てきて、翔也さんと明希がお風呂に入り、俺と琉さんも最後に入る。
琉さんと一緒にお風呂とか、普段は恥ずかしすぎて無理だけど、これならいける。
「よし、じゃあ体洗いましょうか。目瞑ってください。」
そう言って頭を洗って、体は自分で洗ってもらい、湯船に浸かる。
「10数えたら出ましょうか。」
「うん。いち…に…さん…し…」
顔を真っ赤にして数を数えてる琉さん。
「ご…ろく…なな…はち…きゅう…じゅう!おわった!」
ザバァッ!と立ち上がった琉さんは、どうやらすごく暑かったらしい。
「はい、じゃあ体流して出ましょうね。」
シャワーで体を流して、バスタオルで拭いてやる。
当然、小さい子用の服なんかないので、俺のTシャツを着せる。
「…うん、わかってたけど、ぶかぶかですね。」
さっき翔也さんと紘さんのを見た時点でわかってたけども。下着はコンビニで買ってきてよかった。
「おんなのこがきる、わんぴーす、みたい。」
「ははっ、そうですね。」
髪の毛を乾かしてやり、リビングに戻ると、翔也さんは完全に寝ていて、紘さんもウトウトとしていた。
「寝るの早いな。」
「あ、恋。おかえり。翔也さん、21時でダウンした。」
明希がクスクス笑いながらそう言った。
「いつもの部屋使っていいよ。千秋と紘さんは上のもう一部屋使って。」
「うん、ありがとう。」
明希は翔也さんを抱き上げて、千秋は紘さんの手を引いて上に行く。
「琉さんも寝ましょうか。」
「…れん。」
「ん?」
「なまえ…」
さん付けが嫌らしい。
「ふふ…琉。おいで。」
「うん…」
嬉しそうに笑って、足にぎゅうっと抱きついてくる琉さんはものすごく可愛い。
小さくなってる間だけは、さん付けじゃなくてもいいかなぁ…なんて思ったりした。
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