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truth or lie
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「あれ?三浦どこ行った?」
全員が着席したのを見渡すと、さっき追い抜いて先に行ったはずの三浦がいない。
「谷口、三浦見てない?」
三浦の隣の席の谷口美桜(タニグチミオ)に尋ねる。
うーん…と思い出すような仕草をしてから、今日は見てないです。と答えた。
おいおい…
休み明け早々、めんどくさいな…。
「おかしいな…今さっき俺の事、階段で抜かして行ったんだぞ」
少しザワザワとなる教室。
「カナちゃん、見間違いじゃないー?」
おそらく女子の中心である、新城萌(シンジョウモエ)がクスクスと笑う。
「いや、それはないと思うんだけど…」
教卓に乗せた右手の指が教卓を小刻みに叩く。
ザワザワとした教室とともに、俺の心もザワザワとする。
「近藤は?なんか知ってる?」
「俺は何も聞いてないよ。でもヒナは、なんかあると屋上行くよ?」
ナイスっ!近藤!
お前、三浦の親友なだけあるな!
「近藤さんきゅ!じゃ俺ちょっと、屋上見てくるわ。あと10分したら体育館に移動しなきゃだから、それまであんま煩くならない程度で待機してて。ごめんな。」
ったく…
三浦のやつ…。迷惑かけやがって。
クラスに生徒だけとなると心配だから、隣のクラスの恭さんに事情を話しておいた。
屋上なんて開放されてるもんなのか?
今どき、自殺防止とかで普通は開放してないだろ。
屋上に入って昼飯、とか告白、なんて漫画の世界だけじゃねぇの??
色々と疑問に思いながらも、急ぎ目に1つ上の階の屋上へと足を運んだ。
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