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「その扇風機、買ったんですか?」
「ああ。暑かっただろ、昨日」
「……」
喜んでくれるかと思ったが、ツンとしたままだ。無言のまま、ちゅるちゅるとすすっている。
「……そっかァ。あいつのバイト先って電器屋でしたっけェ。そういうことですかァ」
「違う。薬局だ」
「へぇー、薬局もいいですよねェ、イロイロとお安く買えてェ」
まだ嫉妬モードなのか。
「新木とはなんもないって言ってんだろ。ただの友達なん――ひゃあっ!」
突然、首筋にアイスをあてがわれた。
汗ばむ肌に冷たいものが吸い付き、びくっ、と震えてしまう。
「……っ、おい、やめろって」
「かわいい声。もう一回聞かせてください」
「ばかっ!」
「氷攻めも良いかもしれませんねぇ。夏にぴったりって感じで」
カズマは喉の奥でククッと笑うなり、シャツをまくりあげてきた。
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