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折のお説教タイム2
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折「で!?で!何があったわけ!?」
僕「ちょっ、声でかい折!」
折からすればやっと待ちに待ったお昼休みの時間になり、食堂のテーブルに向かい合わせに座った折に言い寄られる。
周りにはたくさんの僕たち以外の学生がいるっていうのに折は興奮のあまり大きな声で話すから思わず手で折の口を塞いでしまった。
折「んんんんんん!!」
苦しそうにしてるけど今手を離せば危険だ。
僕「お、お願い!
小さい声で話してよ!ばか!」
折「…」
折は観念したように黙り込むと、こくこくと頷いた。
その頷きを信じて手をそっと離す。
僕「じゃあ……話すね」
折「何も隠したらだめだからね」
僕「わ、わかったよ」
折はこう見えて僕の嘘を見抜くのが上手い。
だからこそ折には嘘をつかないようにしている。
まぁ元々嘘なんてついちゃいけないんだけどさ
そこから僕は折に全て話した。
今日起きた出来事全部。
折は全部聞き終わると僕に一言、こう言った。
折「そいつ勝手なやつだね」
真顔でさらっとそう言うから笑ってしまいそうになる。
僕の気持ちを代弁してくれたみたいで、なんだか素直に嬉しいけど…
でも勝手なやつなんだけど、なんか気になって、恨めなくて…
好きなんて思ってもないけど、気持ちに応えたくなってしまうようなほんとに素直でバカなやつなんだ。
僕なんかを好きなんて、
意味がわからないし_____________
ダメだな僕
好きでいてもらえてるだけでも幸せなのに。
いくら"男"だとしても。
キスされたことまで全て話すと折は一瞬驚いた顔をして「やっぱり勝手なやつだ」と呟いた。
折「もう!ほんと心配したんだからね。
襲われてるんじゃねーよ」
僕「…ごめん」
折のこんな口調が出るときは本当に人を心配したり、叱ったりする時でなかなかない。
本当に心配して待っててくれたんだ。
ごめんね、折。
でも、そんな話をしているときにも思い浮かぶのはやっぱり修斗の苦しそうな顔なのだった。
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