アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
Story13
-
『.........死にたい』
昨日黒木のやつにヤられた。
生徒に手をだしたアイツは最低なクソ野郎だと思うが俺も流されてしまった。
そもそもなんで媚薬入りの飴なんて持ってるんだよ。普通学校に持ってくるものじゃないはずだ。
それに、今まで俺に他のやつと同じように接してくれたのはヤるためだったのか?
そうだとしたら少しでも気を許した俺が馬鹿だった。
「あ、コーちゃんやっと見つけた!」
『!瑞稀』
「珍しく授業にでたと思ったら昼休みになった途端にどっか行っちゃうんだもん」
『あー...授業でただけいいだろ』
授業に久々にでたのはアイツの様子を伺うため。だというのにアイツは普通だった。
むしろ俺がいることに驚いた顔をしたあと、目を合わせてニコッと微笑んだ。
ヤるのが目的で話しかけてきてたって事はもう関わることも無くなるのか?
「コーちゃんいつも屋上いるもんね~」
『お前にしか教えてないから』
「はは!照れるなー」
瑞稀の笑顔は素直に言うと好きだ。
太陽とかひまわりとかが似合いそうだなといつも思う。
「あ!そう言えば黒木先生とはどう?」
『は?どうって何が』
「気にかけてくれてるじゃん。仲良くなれた?」
『...分かんねぇ』
"仲良く"は断じてなってなどいない。
昨日の事でもうアイツは信用しないと決めた。
「分かんないって事は少しは仲良くなれたのかな?」
『つーか仲良くって小学生みたいな...』
「えぇ、いいと思うんだけどな」
『大体何度も言ってんだろ。アイツのことは嫌...』
「なーんの話?」
は?
「あ、黒木先生ー!」
「あのさここ立ち入り禁止なんだけど」
話しかけてきた?何でだ?目的は達成したと思うのに。それに"あの匂い"が少ししかしなかったせいで近づいてるのに気づかなかった。
「そ、そうだ。すみません!」
「んまー他の教師にバレなきゃいいんだけどね」
『お前...』
「珂神今日授業出てくれたな。嬉しいよ」
『吸うのやめたのか』
「ん?タバコのことならやめたよ」
「あ、ほんとだー!匂いが薄い!」
「身体についた匂いがあるせいで少しはするよなぁ」
『何でやめたんだよ』
そう言うと黒木はきょとんとした顔になる。前にやめると聞いたことはないと思うし、変なことは質問してないはずだ。
「珂神が言ったんだろ?嫌いだって」
『...は?』
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
14 / 53