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死ぬ事にしました。
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「車乗って少し待ってて」
駐車場で鍵を渡される。
「、あの…」
「俺が戻るまで何処にも行かないで」
平野さん言い方は決してキツくはないが、数時間前のような優しさもなくて従ってしまう。
車内でも会話はなく、平野さんの顔も見る事が出来ない。
15分程でついたそこは見たことの無い住宅街にたつ高層マンションだった。入口で思わず上まで見上げてしまう。
「麗くん」
何してるの、と笑みを含むような優しい平野さんの声に安心した。
…恐らくここは平野さんの自宅だろう。
立ち去らなくてはいけないという想いと、平野さんと一緒に居たい嫌われたくないという想いが重なり合い足が竦む。
平野さんにおいでと手を引かれマンションの中へと入る。エレベーターの中でも離されることのない手。
こんな僕に触れてくれる、平野さんの離されることのない手がとても嬉しい。僕の視線は繋がれた手に釘付けだった。
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