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「4年前の件は話したわよね?」
「はい。海の件ですよね?」
「そう、それ。あの子は幼いころから自尊心がとても低い
し、自分を責めすぎる傾向が強かった。海の件もそうだ
ったのよ。自分のせいなんだ、自分がいなかったらお父
さんは死ななかったんだって」
和田は海の件に関して、そういうことがあったという話しか聞いていなかったため、その内容を聞きあることに気づいた
湊がさっき言っていたことに似ているなと
どうやらあの兄弟は考えがとても似ているみたいだ
「今回のは湊君に対する思いだったんじゃないかな?
4年前のあの当時から、入院するたびに兄さんにまた迷
惑かけちゃうってよく言っていたしね」
「そうだったんですか……」
「湊君はさ、お父さんが亡くなってからアルバイトを増や
したりしてたのよ。とにかく侑舞くんが不自由ないよう
にって頑張っていたからね。そんな湊君を見ていた侑舞
くんは、自分が湊君を縛ってるいるのではないか?
自分が湊君の自由を奪ってしまっているのかもって思っ
たんじゃないかなぁ? それが今回爆発して、その結果
が自殺未遂」
「あり得ますね」
死ねば解放できる
その考えは確かにパッと思いつくことだ
それが正しいかどうかは置いておいて
「ま、本人に聞かなきゃ本当のところは分からないけど
ね」
ここは和田ちゃんの腕の見せ所よ! と言い姫宮は笑っていた
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