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久我野が運転する車で4人はLumièreへと向かった
助手席には碧海、後部座席に湊と侑舞が座る形に
楽しく会話をしているうちに、あっという間にお店に到着した
お店の扉を開けるともう岸さんが待っていた
「いっらしゃいませ! 本日は貸し切りとなってるのでご
ゆっくりどうぞ」
岸さんのその言葉に4人とも驚きの声を上げた
それもそのはずだ
まさか貸し切りだなんて思いもしない
恐縮というか驚きのあまり4人は呆然とした
そんな俺たちのことを岸さんはお腹を抱えながらひとしきり笑った
『もともと開く予定がなかったから他のお客さんの分まで
材料が無いんだよ』
と貸し切りとなった理由を教えてくれた
そこまで驚くとは思ってなかったと言いながら再び笑いだしそうになっている岸さんを、厨房から出てきた男の人が小突いた
「おい千里。あんまりお客さんを虐めるな。それにいつま
で立ち話させるんだ? 早く席に案内しろ」
そう言うなりこちらに頭を下げて「すいません」と謝り、岸さんにもう一度催促すると厨房へと戻っていった
「怒られちゃった(笑)今日は貸し切りだし、カウンター席
でいいよね? 個室が良ければそっちに案内するけど、
どうする?」
岸さんの提案に4人は顔を見合わせて貸し切りならカウンターの方がやり取りしやすくていいんじゃないか? ということでカウンター席にすることになった
するとそれを聞いた岸さんが、メニューを持ってくるからカウンター席の好きなとこに座って~と言って奥に消えて行った
暫く待っているとメニューを抱えた岸さんが戻ってきた
「材料が限られてるから出せない料理もあるんだけど」と通常のメニュー表を渡された
出来ないものは注文の時に出来ないって言うから、とりあえず決まったら声かけて! と言い残し厨房の方に消えていった
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