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怒らせてしまいました…!?
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「先輩のことなんて好きじゃありません!!」
言い切った!
……勢いで言い過ぎちゃったかも。
まあ、でも大丈夫でしょ。だって隼人先輩だし。
…っていうか、早く行かなきゃじゃない!?
結構長く話してたし、先輩達待ってるだろうし。
「先輩、早く生徒会室行きましょう?」
先輩の手をつかんで引っ張る。
グッ
…ぐい…ぐぐっ
……動かない。
「…先輩?どうかしたんですか?」
下を向いている先輩の顔を覗きこもうと、先輩に近づく。
「先輩…?なに…ぅわあ!?」
先輩は下を向いていた顔を上げ、いきなり俺の手をひいてさっき俺が引っ張っていたのとは逆向きに歩き出した。
「ちょっ!どうしたんですか!?…先輩!」
あ、もしかして生徒会室こっちだったとか?
「先輩!俺、自分で歩けますよ?」
俺の言葉を無視して大股で歩き続ける。
…なんなんだよ。
急に引っ張って。…乱暴だし。
あ、もしかして怒ってる…とか…?
…何に?
俺何かしたっけ?
…いいや。
怒ってるみたいだし、謝っておこう。
「先輩!俺、何かしちゃったみたいで、ごめんなさい!!」
「…っ」
…止まった。
よかった。
俺が安堵の息をついていると、先輩が俺へと向きを変えた。
「…何で今謝った」
え。めっちゃ怒ってる顔してる。
「いや、あの…怒ってた…から?です」
「何に対して怒ってると思った」
俺の言葉に被せるようにとんでくる質問。
「俺に…対して…」
だよね?
「……何で…?」
今度は十分に間をおいての質問。
何で?え?何でって言われても…あっ!
「俺が先輩のこと好きじゃないって…言ったから?」
俺がそう言うと、先輩はうつむいた。
そしてなにやら言葉を発した。
「……………っ」
よく聞こえなくて、先輩の顔に耳を近づけようと、先輩の方へ一歩踏み出したそのとき。
グイッ
先輩に腕を掴まれ、近くにあった教室っぽいとこに連れ込まれた。
「えっ!?ちょ、先輩!?」
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