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不快
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西田が保健室に来てということは想像できた。
放課後、下校する生徒が少なくなり校舎が閑散としてきた頃、亨は保健室へと向う。
行かないと言う選択がなかったのは西田がご立腹だということだ。適度に構って機嫌を取らなきゃいけない。
保健室に入ると、真ん中のベッドで西田が背を向け座っていた。
「何。」
扉の鍵を締めると西田の座っているベッドにゆっくりと近く。
「何って亨。最近、全然来てくれないし、返事も返してくれないじゃないっ。来たと思ったら葵くん連れてくるし。」
「あーごめん。星野の恋路応援したりで忙しくてさ。俺にも友達付き合いあるから。」
「何よ。彼女のことは二の次なわけ?」
西田は涙を浮かべながら自分に問いかけてきた。
どっちが年上なのか分からないくらいに西田の心は幼いことに亨は内心呆れていた。
嫉妬深いし構ってくれないとすぐ機嫌悪くなる
自分主義。
「じゃあどうしたら許してくれる?」
徐々近づき、真ん前までくると西田は首を上げ、見上げる形になっていた。
「どうしたらって。亨が私を1番に愛してるって証見せてよ。」
瞳を潤ませながら右手を握ってくる。
亨は西田の頬に伝う涙を左手の親指で拭うと仕切りカーテンを閉めてベッドに乗り出す。
それがどうゆう意味を表しているのか、そのつもりできた。
「他の先生にバレるから声、あんま出すなよ。」
「分かってる。」
西田の腰を抱き唇を落とすと絡むようなキスをした後そのままベッドに倒れた。
無防備な姿で自分の名前を好き好きと言いながら喘いでる西田を冷静に眺めていた。
自分は何をしているんだろうか。
こんな恋愛なにが楽しいんだろうか。
何のためにこんなこんな気怠いことをしている·····?
西田の気持ちにただ答えて好きなんて感情のない。
葵と話した時のあの嬉しくて居心地が良かった気持ちが恋しくなっていた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「ねぇ、亨。最近、葵くんにジャージ貸したときから仲いいじゃない?」
情事を終え西田がベッドに座りながらワイシャツのボタンを止めている脇で仰向けになり寝転がる。
「それが?」
「あんまり葵くんと関わらない方がいいじゃない?」
「なんで。」
「ほら、あの子いじめらてるでしょ?」
「あぁ派手な3人組だろ?名前なんだっけ。」
亨は上体を起こすと、西田は長い髪をかき揚げ、立ち上がっては冷蔵庫から飲み物を出し、飲んでいた。
「金髪が江藤くん赤髪が根元くん黒髪が若杉くん。あの子構ってると亨までいじめられるわよ?」
「別に俺が誰と仲良くてもお前に関係ないじゃん。」
「関係ないっていじめられっ子の友達が彼氏なんて嫌よ。」
どう思うおうが勝手だか、結局自分の損得で発言してくる西田に腹が立った。
「何、お前そーゆーの気にすんの。」
「気にするも何も亨の為よ。」
そのくせ俺のためと言いながら結局、自分の為だ。
他人にあーして欲しいこーして欲しいって周りを気にして自分の思うようにしようと相手を遠回しに否定しようとする。
「そう。帰るわ。」
「ちょっと、亨、送るわよ。」
「いい。…」
亨は椅子に置いていた鞄を持つと保健室を出ていった。
周りにからかわれ虐められたとしても自分の好きなものに真っ直ぐで決して否定をしようとしない葵をみて、逆らって揉め事になるのが面倒くさくて今まで相手に適度に合わせるようなことをしていた自分が馬鹿らしくなった。
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