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* Sweet.4 *
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さすがに2回目は受け止めきれない、と深刻そうに言われたので、夕里達は中の階段を使って部屋へ戻った。
「おそーい! 夕にいも舜にいもご飯出来てるよ!」
お腹を空かせている舞が、茅野と夕里の手を取ってテーブルの前へ座らせる。
フライドチキンにポテト、ピザやグラタンが並ぶなかで中央に2つ、白いクリームのホールケーキが用意されていた。
「……え、千里がいる。どういうこと?」
「出かけるって言ったじゃん。……お兄ちゃん、予定ないって言ってたのに、舜君といるんだもん。こっちこそびっくりした」
来た当初は飾りつけなど全くされていなかったのに、夕里達がケーキを買いに行っている間に随分と派手になった。
折り紙を繋ぎ合わせた輪っかや、千里と連と悟の3人で買いに行ったクリスマスブーツが壁に下げられている。
「夕にいも参加するって、母さんが張り切ってつくったんだから。人数増えるから追加でケーキ買いに行かされたし。ラストだったんだよそのケーキ」
脇に避けられている白のボックスを見つけて、2人は苦笑する。
最後に買い逃した店のケーキは、連が先に見つけてお持ち帰りしていたのだ。
定番の苺のケーキと、直美と舞が手作りしたフルーツたっぷりのケーキに、蝋燭をさすのを手伝う。
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