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核心
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どのくらいの時間こうして抱き合っていたんだろう。
そんなに長い時間ではないと思うが、2人は特に何も話すことなく、ただお互いの鼓動や体温を感じていた。
しばらく、そうしていた2人だったがどちらともなくお互いが少し体を離すと間近にお互いの顔があった。
そのまま、吸い込まれるように顔が近づいていく。
唇が重なり合う直前で、オレは顔を逸らした。
「ごめん…」
「やっぱり、オレのことなんとも思えないですよね。すいません…」
「違う。オレ、オレも…伊嶋のことが好きだ。」
確かにそう思えた。仲の良い後輩としてではなく。1人の男として、人間として。
「だから、謝んなよー。」
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